虫歯を防ぐ最大のポイントは「歯医者さんを好きになること」という山本先生。22日の日曜開放では、園医の山本歯科の山本先生に来ていただき、歯科教室を開きました。そのメッセージがこれです。虫歯になったり、トラブルを抱えてから治療にいくことが多いかもしれませんが、まずは、何も問題がないうちから、歯のメンテナンスの習慣ができるとベストです。そのために小さいうちから、歯医者さんへいくことが好きなことにっていると、その後も受診へのハードルがさがるそうです。
また日頃から口腔ケアのポイントを、いろいろと教えてくださいました。赤ちゃんの頃からお風呂でお口の中を触り合ったりして、歯ブラシが入ることへの抵抗を少なくしておくとか、食後酸性に傾く口の中を、ちょっと水で濯ぐだけでも効果があることや、3・3・3のルール(食後3分以内に3分間、1日3回の歯磨きの習慣)とか、1日1回の歯磨きよりも2回以上やっている人が格段に虫歯が少ないなど、すぐに実践できることも、いろいろありました。
保育園では昼食後の歯磨きはしていないので、ご家庭で朝と寝る前の習慣があるといいですね。ただ子どもは丁寧にはできないので、仕上げ磨きが大事なようです。正しい歯磨きの方法も手洗い指導と同じように、歯を染めて綺麗になるまで磨いてみるというようなことも、子どもに気づきやすいようです。
興味のあるデータもいろいろありました。虫歯と有意な相関があるものとして、睡眠時間が短いこと、とくに大人は6時間より短いとぐんと上がります。どうしてだかよくわかりませんが、学生の部活動も運動部や文化部より帰宅部が多いという結果も。また歯並びの悪い人も増えていて、原因は遺伝のほかに、姿勢が悪く口呼吸でぽかんと口が開いているといった生活習慣も要因の一つだと考えられているそうです。
口の発達と衛生について、知らないことがたくさんありました。また来年度も歯科教室をやってもらおうと思います。