学校が休みになると、小学生や高校生がボランティアに来ます。大学生のアルバイトも増えます。この冬休みの間にも、高校生が四日間保育体験に来ました。人的環境がすこし変わるので、保育にも影響します。例えば、赤ちゃんが新しい大人と仲良くなったり、幼児の制作に少し目新しいものが増えたり、遊びが広がったりします。
この高校一年生はまだ16歳なのですが、自分の保育園の時に出会った先生が忘れられず、中学の時の職場体験でも保育園をえらび、ネットで調べてうちに電話してきました。素晴らしい行動力ですよね。私が高校1年の時にこんなことができただろうかと思うと、とてもしっかりしているなぁと感心します。
と同時に、幼児教育が楽しいと言う実感を持ってもらいたくて、赤ちゃんから、幼児まで、すべての年齢で子どもたちと触れ合ってもらいました。子どもたちとの気持ちの通い合いがとくに嬉しかったようで、夕方、5時の時間になっても帰りたくないような様子でした。毎日簡単な感想を書いてもらいましたが、今日最終日は子どもたちとの深い関わりが具体的に書いてあって「もっと続けて来たい」とあります。
卒園した小学校1年生や3年生もボランティアとして過ごしました。その小学校の校長先生や副校長先生と1月の訪問の日程を相談中なのですが、保育園での生活や遊びが、小学校以降の生活や学びとつながっていくために、特別活動や進路指導の内容から考えていくことも大切だろうなぁと思いました。
私たち、保育士は「現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う」と言うフレーズに慣れ親しんでいます。それを言い換えると「自己発揮と社会を夢見る力の実体化」と言ってもいいのかなぁと思います。現在と将来。そこに1本筋を通そうとする生活のあり方。その学びのあり方について、来年は小学校の先生たちとそこも語り合いたい、小学生や高校生の発言の場も設けながら。今日はそんなことも考える1日でした。