「ちょっと見てくださいよ。すごいですよ」と年長の担任から言われて、年長のSNくんのやってることを見てみました。
確かに、すごい! 市販されているおもちゃにベイブレードというのがあるのですが、それと、同じようなものをRaQ(らきゅー)というピースパズルで作り上げているのです。しかも、実際によく回ります。
ベイブレードは、現代版のベーゴマのようなものです。紐の代わりに、ギザギザのある棒状の薄い板(写真の黄色)のようなものを勢いよく引きます。それによってギアが回転し、駒(緑色)が回ります。この3種類のパーツが、うまく噛み合わないといけないのですが、うまく作ったものですね。
RaQのピースは7種類あって、いろいろなものを作ることができます。これまでも、子どもたちが作ったものを見てきましたが、ここまで高度なものは見たことがありません。多少は教えてもらったりしたかもしれませんが、これは彼のオリジナルでしょう。担任は「ほんとに好きこそ物の上手なれ、の例ですよね」と感心していました。
あえてSTEM保育の文脈で言えば、Eのエンジニアリング的です。パズルですから幾何学としての数学的要素もあります。Aのマスマティックス(数学)。勢いよく長く回ること、戦いにして勝ったり、負けたりすることを面白がっているので、子ども用のストップウォッチを導入して、回っている時間の長さを計測する、それを量的な記号で表すという活動につなげてみたらどうなるだろうと、先生と話してます。