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園長の日記

ポストモダンの現在は?

2024/12/31

大晦日に私が出会った動画は、梅津庸一の作品群に対する浅田彰のコメントだった。その読み解きを聞いていると、1980年代から続いている「構造と力」のリフレインのように感じた。同時にその解析力が現代にも説得力を持って通じると言うのは、一体どういうことなんだろう?ある種の文化的停滞である。

この対談の中で明らかになった村上隆や草間弥生の斑点の謎が、アンチ・オディプスの解釈で説得力を持つというのは、あってはならない空白ではなかったのか? ポストモダン的振る舞いは、過ぎ去ったのではなく、表層的リフレインのように既視感を感じてしまうのは、本当のモダンが、もしかするといまだに到来していないと言うことか? コラージュが最先端なんててことがあって良いはずがない。

グローバル消費社会の中で、ただ見えなくなっていただけなんだろうか?だったら、もっとあからさまに、モダンとは何だったのかを総括してくれないかな? 私のような全くの素人にとって、古代から現代まで痛快に並べて見せてくれたのは、松岡正剛の「全然アート」だったけど。

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