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◆24時間は一生と同じ
「園長先生、園だよりの締め切りは明日ですよ」と言われて驚いて、慌ててこの巻頭言を書いています。こんな調子で目の前の課題が山積みで、がむしゃらに走ってきましたが、早くも半年の区切りとなる9月を迎えます。私は<一日24時間の中に人生の全てが詰まっている>と思っていますが、ボロボロと抜け落ちて失敗と反省ばかりしている毎日です。
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◆子どもからの気づき
こうして私は不完全な生き物でしかないことを、いつも家族や子どもが思い出させてくれます。不思議ですね、子どもから教えてもらうことの方が多いなんて。それなのに子どもは大人になりたがっています。それを感じると「こんな大人でいいのかな」といつも恥ずかしくなってしまいます。
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◆真似されても恥ずかしくないように
大人が勝手に決めて作っている社会の、未来への無責任さを思うと、ため息が出ます。特に日本では9月が子どもの自殺がもっとも多い月であることを思い出したり、国際社会の「国益主義」を突きつけられると、もっとしっかりしないといけないのは、大人の方であることは間違いありません。子どもに見られ、真似されて恥ずかしくない大人でいたい。それができれば、次世代へのバトンタッチはまあまあ成功なんだと思いますが、それがなかなか、一筋縄ではいかないですね。
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◆今後の半年の見通し
さて9月はこの半年を振り返りつつ、後半の園生活の見通しをお伝えしながら、お子さんの育ちをしっかりと支えていくために話し合いの機会を作ります。赤ちゃんも関わりがほんとに豊かになっていますし、幼児の成長もめざましいです。クラスごとの保護者会や、個人面談などで考えや思いを共有しましょう。
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◆子どもの育ちを支える
子ども達は成長したがっています。自分で歩く力をつけたいと願っている存在です。そこを支えてあげたいと思います。例えば綱のぼり「のぼりたい」「ねえ、見ててね」「ねえ、やっぱり手伝って」。こんな風に3回ボールが私に投げられます。私はボールを3回返します。「そうか登りたいのか」「自分でやりたいんだね、やってごらん」「ああ、いいよ、ほら」。
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この気持ちのキャッチボールです。これをやりたがっているのが子ども達です。そのうち、やれることが増えていって、自信がつき、やってあげる立場へと成長していきます。それが友達同士の関係も太くなり、子ども文化が成熟していくでしょう。どんな実りの秋を迎えるか、楽しみでしょうがありません。