◆伝承遊びには、発達に必要な経験がいっぱい詰まっている
私たち保育者が「よくできてるなあ」と感心する遊びがあります。それは長い歴史の中で無くなることなく、現在まで、ずっと受け継がれているものの中によくあります。分かりやすいのが私たちが「伝承遊び」と呼んでいる一群の遊びです。
手遊びには、わらべうたがついていたりします。「ずいずいずっころばし」のように、歌詞はナンセンスでも、それが言葉遊びとして面白く、手先を使った遊びだったら、微細運動にもなっていて巧緻性を養ったりします。次の長縄跳びになると、敏捷性やら跳躍力やら、いろんな効用が詰まっています。
「ゆうびんやさん、おはいんなさい、はがきが10枚 落ちました
拾ってあげましょ 1枚2枚〜10枚 ありがとう」
ただ、私たちの間でも、歌ってもらうと少し歌が違ったりします。
例えば「おはいんなさい〜落ちました」のところがなくて、「落し物」だけだったりします。
でも、それはともかく、長縄跳びはとてもいい運動です。地面に手をつくので、スクワットとジャンプが一緒になっていて、かなりの運動量なのです。しかも、引っかからないように一定のリズムを維持して飛び続けるのです。はがき10枚で終わらず、失敗するまで続ける場合もあります。
◆縁日などでの伝承遊びにも、いろいろな効用があって・・
金魚すくいの名人が先日、テレビに出ていましたが、跳ねる尾びれを輪の外に出してから救うと紙が破れないとか、服は黒をきて影を作ると、金魚は暗い方を好むので集まってくるだとか、泳いでいく向きに沿って水を流し落すように救うだとか、いろいろな技があって、これは「自然科学」の要素がいっぱい詰まっている!と思いました。
そこでアンケートをすることにしました。伝承遊びを復活させます。子ども同士の関係を作るのにも、もってこいの遊びがいっぱいです。親御さん世代も実はほとんどやっていないはずです。ただ、この神田地区のお祭りや縁日の多さを実感すると、子どもたちが結構、経験しているのかもしれないと思い立った次第です。どうぞ、お気軽にご記入ください。17日までにご回答ください。今後の遊びの計画の参考にします。