私が最も運動会を楽しみにしてるんじゃないか。そんな気持ちを見抜かれないようにしなきゃ。ワクワクして、待ち遠しかった運動会です。今回の運動会は、何度かお伝えしてきたように、みなさんと一緒に親子で体を動かす遊びの日です。そこにプロのゲストに来てもらいます。「正統的な運動」を楽しみましょう。
お相撲さんを連れてきてくださる今田さんも元力士。今年8月28日に、初めて出会いました。明日今田さんにも「相撲」について、短いインタビューをしますが、以前、私がいい話だなあと思ったのは「若い人のための大人の役割」という話です。9月16日の敬老の日にその話を園長日記で紹介しました。
鬼ごっこは体力づくりの基本。その話を知ったのは、20年以上前です。私は長崎市で育ったので、遠足といえば山登りであり、そこでの遊びは原っぱしかないので「陣取り鬼ごっこ」ばかりやっていました。そうした遊びが公園から姿を消していってずいぶん経ちますが、鬼ごっこ協会の羽崎さんとまた会って話をしたら「スポーツ鬼ごっこ」がすごいことになっていました。ブームなのでしょうか。その面白さにはまっている人がたくさん増えていました。
私は、いいものはちゃんと復活させたり、再生させたり、あるいは大事なものは守ったりすることが、とても大事な時代だと思っています。その「少しの一歩」が、大きな変化をもたらすと信じています。そう信じて継続して何かに取り組んでいる人が、とてもたくさんいるのです。
海老原商店に展示、販売されている服は、タイのチェンマイで織られた布を使って作られたもので、同じものは二つとありません。この服を展示、販売している方はこう言います。
「チェンマイに昔から住んでいる伝統の織り方と布なのに、それが既製品に取って代わられてしまうのがもったいないんです」
綿や絹や麻の素材を生かした布とそのデザインが、落ち着いた雰囲気の中に、着心地がいい服になっています。
「こんなにいいものは、なんとか残したいから、その良さを知ってもらえる人に届けたい」
分野は違えど、正統的(オーセンティック)なものを、きちんと見分けて、大切にしていく営みを、少しでも生活の中に取り入れていくこと。料理では、一部の材料でいいから、添加物の少ない良質な食材を使ってみる。今日の「だし汁茶漬け」体験は、子どもたちに日本料理の正統性を体験してもらうものです。「だし」の旨味を美味しいと実感すること。それが今日の成果です。
明日の運動会は、これと同じことを、体で感じましょう。プラスチックをできるだけ減らす。リサイクルを意識する。伝統的社会の営みから人間の知恵を学ぶこと。衣食住の中にそれを見出すこと。それが明日の相撲の動きであり、鬼ごっこの遊びの中で息づく人間の知恵なのです。
あ、これは!と出会えたら最高!
自然派ブランド「うさと」は「さとううさぶろう」さんが手がけてたものです。彼の実践は今度ご紹介します。ともあれ、明日は、身軽な服装で和泉小学校体育館に8時50分集合です。