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園長の日記

園内ではマスクは使いません

2020/05/27

子どものマスクは必要ですか?

保護者の方から聞かれることが増えたので、園としての考え方をお伝えします。

結論から申し上げると、子どもは園内ではマスクは使いません。

(1)まず2歳以下のマスクは危険なのでやめましょう。

日本小児科学会(上の写真)、米国感染予防センター(CDC)が警告しています。アマゾンも3歳未満のマスク販売をやめました。

020526参考資料(2歳児以下マスク着用)

(2)3歳以上でもマスク着用は衛生上の管理がうまくできません。

千代田区と相談した結果、以下のような運用とします。

・マスクは基本的に「汚いもの」です。しかし、子どもは直に指で表面を触ったり、外して机に置いたり、遊んでいるうちに落としたりします。マスクが返って感染媒体になる可能性があります。

・このマスクの取り扱いがマスクをするときの前提です。つまり、マスクは紐のところだけを触り、いったん口から外したら、自分で家から持ってきた袋(エチケット袋)に、自分でしまい、その後手を洗うこと。そして新しいマスクに自分で付け替えることができること。

・このような使い方は幼児はほとんどできません。したがって園内ではマスクは使いません。ただ、小学校でのマスク着用が習慣になってくなら、年長さんが小学校の生活に慣れるためにハンカチを持っていくのと同じように、マスクをつけた生活を取り入れることになるかもしれません。

・通園の時に、つけてきたマスクは、衛生袋に入れて、園バックにしまっていただくか、お持ち帰りください。そして、お迎えの時に新しいマスクを持ってきてください。

・マスクは「汚いもの」です。そのことを子どもの頃から教えてあげてください。洗えるマスクでも、使い捨てでも、一度付けたものは「汚いもの」だということを共通認識としましょう。

保育園での感染はほとんどないという医学的知見

2020/05/26

(学校や保育園で生活できないことが、返ってこんな悪影響を与えているということをイラスト化したもので、レポートの最後の「COVID-19流行期の子どもの心身の健康」のところで紹介されています)

 

本日5月26日、千代田区から参考資料として届きました。「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」と題したレポートです。これは長崎大学大学院の森内浩幸小児学科教授と、福岡看護大学教授の岡田賢司福岡歯科大学予防接種センター長がまとめたもので、ニュースでも大きく取り上げられ、注目を集めています。

020526参考資料(コロナ感染症に関する医学的知見)

A4で6ページの簡潔なものですが、私たち保育園関係者にとっては、開園前に正しいリスクを知っておくために参考にしたい内容でした。保護者の皆さんもぜひお読みください。以下に見出しだけ紹介します。

◆疫学

COVID-19患者の中で小児が占める割合は少なく、その殆どは家庭内感染

学校や保育園におけるクラスターはないか、あるとしても稀

◆臨床

小児COVID-19症例は無症状から軽症が多く、死亡例は少ない

小児COVID-19の臨床的特徴

◆検査

SARS-CoV-20cyd1920は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される

リンパ球減少、プロカルシトニン高値、D-dimer高値、CK-MB高値に要注意

小児COVID-19の胸部CT初見の特徴

◆治療

殆どの小児COVID-19症例は経過観察または対症療法で十分

急性呼吸不全症例ではコンサルタントや転送のタイミングを逃さない

◆新生児

COVID-19罹患妊娠・分娩において母子ともに予後は悪くなく、垂直感染は稀

新生児感染は重症化の恐れがあるか?

◆COVID-19流行期の子どもの心身の健康

学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しく、逆にCOVID-19死亡率を高める可能性がある

教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身を脅かしている

020526参考資料(コロナ感染症による子どもへの社会的影響).gif

緊急事態宣言が正式に解除 登園準備の保育を今日から開始

2020/05/25

4月7日に出された緊急事態宣言が本日5月25日、正式に全国で解除されました。

休園してきた千代田区の保育園は6月1日から再開しますが、今日から千代田せいが保育園は登園準備保育(慣らし保育)を始めました。久しぶりの再会となった子どもたちは嬉しそう。運動ゾーンを選らんで、思いっきり体を動かして遊んでいる子たちもいました。

また、この間に「歩けるようになったんです」というMちゃんのお母さんも。実際にトコトコと歩く様子を見てびっくりしました。それだけの「期間」が経ったんだなと実感です。

登園準備保育は、園児数を4割にするために、週2回にさせてもらいましたが、屋上の野菜への水やり(毎日)や、親子フラワープロジェクト(火金)も併せて、できますので登園のリズム作りにご活用ください。なお、登園準備保育は、短時間の行事として区に届けてありますので保育料はかかりません。

コロナくんとの対話

2020/05/24

 

私「まったく、君と付き合うのは難しいよ。いくらウィズ・コロナとか、ソーシャル・ディスタンスとか言われても、如何せん、君は見えないし、口も聞かないから、困ったもんだ。いったい、君はどこにいるんだい? 君が見つかるのは、いつだって病気の人からだから、すっかり君は悪者扱いだよ。僕だって君とは友達にはなりたくないよ。まっぴら御免だ。できれば消えて無くなって欲しいんだけどな」

コロナ「そんなこと言わないでほしいよ。僕らはただ、40億年前から地球に住んでいるだけだよ。そっと暮らしていたんだけど、僕らはいつの間にか君たちの世界の中に引きずり込まれてしまったんだ。僕らは生物じゃないんだ、意図も意思も持っていない。ただ、自分だけでは生き延びられないから、いろんな細胞の中に住んでいるだけだよ。毒素も持っていないし、悪いことは何もしないんだけど、なぜかヒトの中に入ると、ものすごく邪魔者扱いされてしまうから、困っているのは僕らの方だよ」

私「どういうことだい」

コロナ「だって、静かにしていてくれたら、僕らもハッピーなんだけどな。でも、君たちの中には、どんどん攻撃してくるから肺の中が炎症を起こしてしまうし、それが他の臓器にまで飛び火して全身が炎症してしまうようなことになってしまう。僕らはそんなことは望んでいないよ。だって、そんなことになったら、僕らも死んでしまうからね。僕らはそっーとお宿を借りていたいだけなんだけどな」

私「それは知っているよ。サイトカインストームのことだね。まるで、マッチを擦っただけなのに、その指に消火器を噴射しているようなことをやっているんだよね。でも、僕らも、どうしてそんな反応をしてしまうのかわからないんだ」

コロナ「それは、僕らを何かと間違っているんだよ、黙って見逃してくれている僕らの仲間もたくさんいて、例えば僕らの先祖様は、君たちの中に入っていて、気づかれずに共生しているんだけどなあ」

私「過剰反応の仕組みをそうでない反応に変える方法は、花粉症やアレルギーの分野に似ているのかもしれないけど、君の弱点を教えてくれないかな」

コロナ「それは僕もわからない。ただ僕らは、君たちよりもずっと前から地球に住んでいるんだよ。遅れてやってきたホモ・サピエンスと共生したいのは本音なんだけどな」

私「もしそうなら、ウィズ・コロナの共生方法は、生体反応の仕組みとして考えることにするよ」

コロナ「そう願いたいね。よろしく」

マスクよどこへ行く?アハ体験の只中で

2020/05/23

 

脳科学者の茂木健一郎さんがアハ体験(Aha Experience)を模擬体験してもらうために、見ている映像がじわじわとゆっくり変化しているために、ずっと目を離さずに見ているにも関わらず、何が変わったのか気づかない、というテレビ番組を覚えていますか。前の映像と後の映像を見比べると、「え〜っ、こんなに違っていたの!」とビックリするというあのジワジワ変化映像のアレです。それと同じことが、マスクで起きていますが、気づいていますか?

コロナ騒動の経過の中で、マスクがかなり変わりました。というと、デザインがオシャレになったこと?と思われるかもしれませんが、そうではありません。何かと言うと、マスクの表象です。3月ごろのマスクのイメージと今のマスクのイメージは、大きく揺れ動きながら、ある意味で180度転換しました。

それを決定づけたのは、実は小池都知事のマスクだと私は踏んでいるのですが、単にオシャレになったということではなく、その肯定のされ方によって、「マスクは洗って使っていいもの」という隠れたメッセージが一気に拡散したのです。それまでは、マスクは「汚いもの」であり「表面は触ってはならず、紐のところを持って、そのまま捨ててください」というものでした。

ところが、政府がアベノマスクを配布したことで「洗えるマスク」という、それまでのマスク観をひっくり返す使い方を国が公認してしまいました。それによって、手ぬぐい、水着生地、ジーンズ製など、それまでとは異なる目的の、ウイルスは通過してしまうけど、自分の飛沫は防ぐことができればいい、という機能だけを目指したマスクが、どんどん作られるようになり、マスクは洗って何度も使っていいハンカチのようなものになりました。

したがって、マスクをして登場してきた安倍首相自らが、記者会見するとき、数メートル離れているからと、マスクを外して語り始めるのですが、右手で外したマスクは、大抵はそのまま、スーツの右ポケットにしまってしまいます。それをテレビで目的した時、私にアハ体験が起きたのです。

「外したマスクを、捨てずに、ポケットにしまうなんて! それはエチケット袋に入れないとダメでしょ」

それまでの白い、使い捨てマスクだったら、決してあってはならない、マスクの外し方だからです。それを許してしまうのは、マスクが使い捨てではなく、洗えるハンカチのような存在になったからです。このマスクの変化は、何を物語っているのかというと、コロナウイルスという目に見えない正体を「正視」できないことからきています。マスクをしておけばいい、というスタイルだけがこうして定着していることが、新しい生活様式だとしたら、こんな滑稽なものはありません。さらに、マスクを触ってしまうことや、マスクから他のものへ感染させてしまっていることに甘くなるリスクを危惧します。これもまた、コロナ監視体制が甘いことからくる、新しい生活スタイルの独り歩きの一例でしょう。

マスクよ、君は何のためにあるのか?

保育再開は6月1日からで決定(千代田区)

2020/05/22

先ほど千代田区から通知が届きました。保護者宛のものをお知らせします。

020522令和2年6月における保育園等の休園の取り扱いについて(保護者あて)

再開は6月1日(月)から通常保育を始めます。

内容の要点は以下の通りです。なお、職場の休業延長などで6月以降も登園しない予定の方は、コドモンなどで5月中にお申し出ください。

(1)保育はできるだけ「3密」を避けるが限界があるのでご了解を

(2)子どもの体調がすぐれない時は登園を控えて

(3)登園自粛、保育時間短縮のお願い(2週間は基本保育時間で)

・登園自粛の場合は保育料免除(日割り計算)

25日からの「慣らし保育」は実施します

2020/05/21

「・・・来週25日(月)からの解除も可能となるのではないか」。

関東1都3県の解除見送りが決まった本日5月21日の夕刻、上記のように予想していなかった安倍首相の発言がありました。

もし、25日から解除されると、東京都と千代田区は「25日から解除」に動くでしょうか。小池都知事は前向きに受け止めています。一方で千代田区の休園措置は「5月末日まで原則休園を実施いたします。なお、状況に応じて対応が変わる可能性があります」ですから、国が解除したら原則休園も終わりです。ただし・・いつから、具体的に登園できるの? という内容は明日、千代田区に確認します。

 

首都圏の21日の解除は見送り

2020/05/20

私の気持ちはすでに開園に向かっているのですが、明日21日から大阪など関西3府県は解除されるものの、首都圏の解除見送りが実質上、決まりました。次の節目は5月末でしょうか。ここで解除されるかどうかは、5月7日以降の「あたかも解除されたかのような緩み」の影響が出る明日以降の感染者数です。そこに明日から目が離せません。

来週25日からの週2日の「慣らし保育」の準備はお願いします。ただ、「緩み」→「感染者増」→「緊急事態宣言の延長」となってしまった時は「慣らし保育」も延期になってしまいます。

また6月1日からの再開に向けて、千代田区は保育における保健衛生上の方針を今検討しています。子どもも親御さんも、安心して登園してもらえるように、子どものマスクの可否、食事の仕方、お昼寝の方法、遊びの配慮、衛生環境の点検など、保育園からもすでに千代田区に問いかけてあります。千代田区立保育園の方針も踏まえながら準備を進めています。区からの指針がもうすぐ届くはずなので、すでに準備しているものを必要なら見直します。

園生活の再開への敷居をできるだけ低くするために、登園時間のリズム作りを作りましょう。体のリズムを変えるのは時間がかかります。テレビやビデオの視聴時間も短くして欲しいので、できるだけ「五感を使った遊び」「体を使った遊び」を取り入れましょう。散歩先に、ちょっと面白いものがあったら、教えてください。この場を借りて、皆さんにフィードバックしていきます。私のオススメは柳森神社のメダカ。屋上の菜園での水やりや、親子フラワープロジェクトに参加したら、ついでに立ち寄ってみてください。

花のある生活の幸せ感に改めて気づく

2020/05/19

5月19日(火)。花のある生活の素晴らしさに気づきました。どうして、「こんなに素敵なものだ」ということを見過ごしてきたんだろう。その理由を探したくなるくらい、身近なところにあったはずの「花」が、幸せな感覚を運んできてくれまました。今日から始めた、親子フラワープロジェクトのことです。フランスのことわざだと記憶しているのですが、花屋に入る泥棒はいない、を思い出します。

「どっちにする?」とお父さんやお母さんが聞くと「こっち」と子どもが選んでいきます。子どもが選ぶことを、こんなにも尊重している、見守っているお父さんやお母さん。結果的にどんな風に選んでも、素敵な花束に仕上がっていきます。主役の花と脇役の花や葉があるからこそ、全体が調和していく美しさ。花が奏でるハーモニーです。しかもワンセットごとに違っていて、その無限に近い組み合わせは偶然のなせる技でありながら、一定の幅の中に収まっていきます。こんなに簡単に「造形」できる「作品」だと思うと、これはハマりそうです。

花を飾るということは、お茶碗や箸の持ち方と同じように、改めて大人も学ぶといい。しかも子どもの頃から。単純でありながら、楽しい組み合わせの基本形を。その型を知ると、そこから自分なりの好みや発展が楽しめそうですよ。花のある生活を楽しみたいですね。

花を愛でることは人間だけができる技(アート)です。わざわざ、アートという言葉を使うのは、人間性と結びついているからです。自然物でもある人間が自然物でもある花を愛でる。実は人間も花も、どっちも「半自然」なのですが、それが引き合っている姿に、長い歴史と深い心情を感じてしまうのです。この辺りは今回の活動に協力してくださった花屋さんにじっくりとお話を伺いたいと思います。ご協力、ありがとうございます。

再開前の「慣らし保育」について

2020/05/18

 

6月からの園の再開に向けて、休園期間中に、保育園に慣れる日を設けます。休園期間なので、三密を避けるために園児数を4割にとどめ、給食もありませんから午前中のみ、週2回の登園の機会を作ります。ただ、5月21日の政府の検討次第では、延期することもあります。正式な決定は、その頃にホームページやコドモンでお伝えします。

20200518 園の再開に向けた準備期間について

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