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園長の日記

かるたづくりで、ことば遊び 【10の姿 8数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚】

2024/07/09

幼児クラスでなぜか先週から始まったカルタ作り。まず絵が完成。

そして、今週は読み札を作りはじめ、月曜と火曜で完成したようです。

「とけいはいろんなすうじがあるよ」「わたあめはくちのなかでふわふわする」「すいかわり じょうとそうまがわったよ」「たこはにんげんをまきつけちゃう」「そうめんはおとまりかいにたべるよ」・・

この活動を紹介している担任のコメント。

「Fちゃんが読み札作りをしているのを見て、Yくんもやりたいとやってきました。初めは、文字を書くことが難しく、大人が書いていたのですが、しばらくすると。

・・ひらがな表を見ながら挑戦。読み札は、その子らしさが出ている表現が多く、とてもほっこりしました。」

あの赤ちゃんだったこの子たちが、いつの間にか話せるようになり、絵本や紙芝居を読むようになり、そして今はひらがなを書き始めています。聞いて話して読んで書く。聞いたり話したりは、現在に現れて、すぐにに消えていきますが、読み札を読んでいると、文字は時空を超えた世界の出入り口になっているように思えますね。

⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚

 

 

七夕飾にみるパターン化された造形のしやすさ

2024/07/08

当園ではハサミを制作で自由に使うのは当たり前でしょうが、意外と制限の多い保育園は多いものです。危なくないように、上手に使えるようになってくると、自分が好きなものを作るために必要な時にハサミを使いこなすようになっていきます。

毎年のことですが、七夕飾りは、提灯や短冊や輪つなぎなどを作るときに、「きる」と「はる」の基本形が登場するので、制作遊びの導入にもってこいの素材といえます。

提灯は輪にして一部に切り込みを入れるだけ、輪になる細長い四角形は直線ぎりでできます。素材が色紙なのでのりもつきやすく、最後に飾るという楽しみがあって、きれいに出来上がるまでを簡単なステップの組み合わせで達成できるのです。

そうやってみると、完成形がイメージされている造形遊びと、どうなるか分からない造形遊びがあって、どのどちらの要素も組み合わさって面白さがなりっていくのだろうな、と思えてきます。

 

七夕の日の日曜開放

2024/07/07

都知事選の七夕の日。日曜開放でした。和泉公園で遊んでいた卒園児の子どもたちも暑さを逃れてやってきました。連日の猛暑。外遊びもままならなくなった日本の夏。外で遊べない日でも、室内で運動や自然体験ができる保育空間は大事ですね。

最後は掃除までやってくださり、ありがとうございました。感謝。

ごっこ遊びは「探究」のかたまりでは?〜とうきょうすくわく〜

2024/07/06

以下の写真は、先日7月2日に動画でお知らせした「お寿司屋さんのごっこ遊び」です。

・・・今日の2時頃から始まった、寿司屋さんの様子です♪

昨日今日で作ったお寿司を使って、お寿司屋さんを開店していました。

この様に、みんなで製作で盛り上がったものがごっこ遊びに広がっていくのはほんとに面白いですよね☺️

・・・

先生たちと保育中に語り合って気づいたのは、子どもの遊びの中で頻繁に見られる「ごっこ遊び」と探究の関係です。

「東京すくわく」の事例紹介では「もの」との関わりがほとんどだったのですが、子ども同士の関係があっても良いはず。

そこで展開されている姿を定点観測的に取り出して比較すると、そこには成長や発達と押さえていい変化が見られます。その中に「気づきと試行錯誤体験」の繰り返しと変化が、確認できるのです。それを成長展で1年間をまとめて可視化したいと思いました。

幼児の担任の一人は「たとえば春先のラーメン屋さんと最近のお寿司屋さんでも、変化がある。あの時は見ているだけたった年少の子どもも、今回は参加したり、顔ぶれも変わってきた。道具の使い方も慣れて、作るものが上手になったり、家族ごっこも発展している」そうです。おそらく、その活動の中に見られる知識・技能とそれを活用した思考力や判断力の変化が、ごっこ遊びの中のいろいろな表現の中に見られるからです。

でも、すぐに分かるのは、ごっこ遊びはいろんな要素がたくさん入り込んでいます。役割を分担して交代したり、言葉を交わしたり、使うものを制作したり、見ててるものを工夫したりと、多くのことが複雑に入り込んでいます。

先生曰く「このように振り返ると、ブログなどで記録をとっていることで、振り返るとその深まりや広がりに気づき、わかりやすくなるかも」という話になってきました。

よく観察すると、なぜ描くようになるんだろう?

2024/07/05

「その感覚、わかりますよ。描きたくなる感じ」。年長の担任がそう言います。子どもの目の高さに掲示されているのは、ダンゴムシの絵です。

虫メガネでよく見たらしく、絵にしたくなった子どもたちの「作品」です。でも、どうしてよく観察したりすると、描きたくなるのでしょうか?

そんなことを先生と話し合っていると、冒頭のような、先生の子どもの頃の思い出話になったのでした。

私はこれまで、再現したいという欲求の現れ、というおおくくりの理解をしていたのですが、それはごっこ遊びでも見た手遊びでも、多くの遊びの姿に当てはまるので、突っ込んだ説明になっていないのですが、心動かされたことをもう一度味わいたいから、とか、本当はそうしたいけどできないから代わりにごっこ遊びになっている、というのはあながち的外れではないのではないでしょうか。

絵はさまざまです。ただの丸いものや、木や葉っぱや、幼虫や卵なども描かれている絵もあります。またそこで子どもが言った言葉にも注目してしまいます。担任が拾った言葉は「あしが10本あったよ」などと、足の数を数えたらしく、13とか14とかの数字が書かれています。

ダンゴムシへ話は6月25日に「お世話も1か月」というタイトルで「お世話の中にみられる探究の姿」として紹介しましたが、よく観察していろんなことに気づき、感じ、何かもわかり、それを絵にしているというのは、得た知がさらに「ダンゴムシへの愛」へとなり、さらによく知りたいということにつながっていくのでしょう。この循環や繰り返しも探究と言っていいのではないかと思います。

7月の園内研修で・・3つの資質・能力

2024/07/04

昨日4日は夜に園内研修をしました。クラス部門別にフリーディスカッション。年間計画に基づくこの3ヶ月の振り返り。遊びの中の学びと探究。3つの資質・能力との関係。東京すくわくプロジェクトと園行事の重ね方などを話し合いました。

探究ということを考えていくと、気づき分かることを用いて考えたり試したりする、というつながりが、遊びの中で少し明確になる気がします。特に気づきと試行錯誤体験のつながり、さらにその繰り返し、というあたりです。

すたーと!絵本ワールドin 城西国際大学

2024/07/03

20240703 絵本ワールドin 城西国際大学 すたーと!〜絵本で知ろう みんなの世界〜

講演会やお話会、仕掛け絵本のワークショップなど、城西国際大学のメディア学部(メディア学科)の学生さんが、絵本の魅力を伝えるイベントを開きます。これはマネジメントゼミ(授業)の制作演習として企画したもので、今日その説明にいらしたので千代田せいが保育園としても、宣伝を通じて学生さんたちに協力することにしました。副題は「絵本で知ろう みんなの世界」です。紀尾井町キャンパスで本開催(10月12〜13日)に先立ち、今月7月20〜21日の土日に平河町の3号棟キャンパスで「プレ開催」します。ご興味のある方は、ぜひ足をお運びください。絵本5%引きの特価販売もあるそうです。

どうして送迎のときに子どもは姿が変わるのか?

2024/07/02

6月の保育参観では「みつかってしまって気持ちがくずれちゃって。普段の姿を観たかったのですが」というケースが何人がいらっしゃったことはお伝えしました。そこで「保育参加」をお勧めしていますが、似たようなことが、送迎の場面でもみられますよね。そこを少し考えてみましょう。

園の生活が長くなると、また成長していくと、親がそばにいてもいなくても子どもの姿はあまり変わらなくなっていきます。それは送迎のときに、朝、親子が分かれるとき、夕方また再開するときとの前後で、子どもの様子が変わるのと、近い関係にあります。そのことを「どうしてだろう?」とよく考えます。

家庭と園の環境はいろいろな意味で異なるわけですが、通園するということは、子どもにとっては親子の関係がもっとも強い安定した関係なのですが、それが園での子ども同士の安定した関係へと、行ったり来たりすることになります。子どもにとっては、親がそばにいて新しい場所へ歩み出て慣れていくことがもっとも慣れやすいアプローチになります。入園直後の「慣れ保育」を思い出してみてください。親がそばにれば、周りのものでどんどん遊び始めました。

子どもは親がいなくなっても、それがだんだんと、できるようになっていくわけですが、つまり親と離れていても、親の存在を忘れて(思い出すこともがあっても)情緒は安定して過ごしていくようになっていきます。親子関係から子ども関係へ、あるいは子ども関係から親子関係へ。家庭と園を二つの円で表すとすると、その二つの円がずれて重なり合っており、子どもだけがその両方を行ったり来たりしているのです。

さらにそれぞれの円は一定ではなくて、変動しています。親子関係は夫婦関係や子どものきょうだい関係、祖父母との関係などの影響をうけて、つねに揺れ動いており、その変化は園生活にも影響します。園生活もまた、慣れ保育がスムーズに終わったからといって、そのまま安定していくかというとそういうこともなく、子ども同士の関係が安定していくまでには、それなりのまた経過が必要になります。さらに子どもの同士の関係も揺れ動くので、それがまた家庭での姿に影響します。そこを丁寧に話し合っていくことが必要です。

そうやって子どもたちをみていると、子ども同士のつながり具合は、その子たち同士の出し合っている波長のようなものがチューニングしあっており、それが同調すると「おんなじ」を受けとめ合いながら、何かを一緒に楽しむという世界が開かれていくようです。そこにも子どもたちなりの「探索」や、もしかすると探究と呼んでもいいい人間関係づくりが営まれているのでしょう。

そういう機会がちゃんと起きやすいようにすることも、ちょっと大げさに聞こえるかかもしれませんが、子どもの権利条約でいう子どもの意見(view)を大切にすることだったり、子どもなりに、ほぼ無意識に、ふとそれに近寄ったり手にしたりすることを「選択すること」や「オープン保育」と名付けたりすることの大切な意味や要素なのでしょう。

親御さんにとっては、「うちの子どもはお友達と仲良く遊んでいるかな」ということが、ときどき気になるものですが、子どもたちは今申し上げたような姿がつながりながら、だんだん自分の居場所や気の合うお友達やできていくでしょう。担任から個別の面談でその詳しい様子はお伝えしていると思いますが、私も個別にそれぞれの子どもたちをよく見てみると、どの子もお友たちとよく遊んでいます。そして、送迎の時の、親御さんと子どもの別れと出会いの「前後の姿」の差について、個別に思い当たることを語り合っていきたいと思います。

保育参加「パパ先生・ママ先生」のすすめ

2024/07/01

園だより 7月号 巻頭言より

保育参観で「子どもに見つかってしまって、普段の様子が見られなかった」という方は、保育参加という方法もおすすめしています。これは、お父さん、お母さんをはじめ祖父母の方や、保護者の方ならどなたでも構いません。歳の離れたお兄さんやお姉さんでもいいです。せいがサポートスタッフ(SSS)の家族版と思っていただいても構いません。

子どもは保護者の方が側にいると安心して親と離れて遊び出すものです。これを「安心感の輪」と言って、私たち保育者が大切にしている考え方なのですが、社会では心理的安全性という言葉で、創造的活動を発揮させる条件としてよく言われるようになってきました。輪の一端に子どもにとっての「避難場所や安全基地」があって、そこに親や先生がいるわけです。子どもである場合もあります。何あったら、そこに駆け込めばいい。不安になったり困ったりしたら、そこで慰めてもらったり励ましてもらったりして、エネルギーを補給してもらう。そしてまた元気になってそこを離れて遊び出す。大人は手を離す、ハンドオフするだけでいいのです。見守るをハンドオフと訳すこともあります。

ポイントは安全基地にいる私たち大人が、ウロウロしないことです。遊んでいる子どもを邪魔しない、何もないなら近寄らないこと。過干渉も過保護にもならないコツがここにあります。子どもにとって見通しのきく場所にいて、子どもからすると「何かあればそこに行けばいい」という安心感を持って遊ぶことができることになります。そして困った、寂しい、手伝って・・などのサインがあればそれにちゃんと反応する。それは無視しない。そんな感じです。

保育参観で見つかって気持ちが崩れるのは、子どもにとっての安全基地が突然現れるからでしょう。安全基地は子どもにとってわかりやすい場所にあって、そこを動かないことが条件です。それが見つからないように隠れているわけですから、子どもにとっては不安になります。ルール違反のようなものでしょうか。

「今日はママが先生だからね。側にいるから安心して遊んでおいで」という感じで離れる方がいいのです。子どももそれがなんとなくわかるようで、べったりくっついたままということはなくて、自然と離れて遊び始めます。何度か繰り返すとより効果的です。同じ意味で日曜開放などを使って、半日でも親子で過ごしてみると、その間に子どもは慣れて遊び始めて親御さんから離れていくものです。親子ひろばでも同じようなことが起きますよね。ぜひ、気軽に担任にご相談ください。

「しずくレストラン」家族で晩御飯

2024/06/28

今日は「しずくレストラン」でした。今年1月12日に続き2回目です。メニューは前回と同じです。参加された方も前回と同じくらいで約30家庭でした。2回目なので調理サイドの準備も、利用された保護者家族の皆さんも慣れた感じで、うまくいきました。ありがとうございました。

このレストランは、保護者主体でできた家族コミュニティ「しずくの会」とのコラボで成立しているものです。忙しい保護者の皆さんに、家族で夕食でも食べて、懇親を深めてもらい、帰ればお風呂に入って寝るだけ、という過ごし方にちょっとだけでしょうけど「ホッとしてもらい」という趣旨です。本当にささやかな「しずく」の一滴のような時間ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。

また、先生たちにも夕食を食べてもらったので、クラス担任との懇親になったテーブルもありましたね。

理想は毎月1回ぐらいできるといいでしょうけれど、現在の園のポテンシャルではこれが限界です。ここからどうやっていくか、みなさんと知恵を出し合ってきましょう。

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