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園長の日記

心はつながるソーシャルディスタンス

2020/05/06

「今日は、ベランダで野菜の苗を植えたよ!一緒に育てていこうね」(保育園の動画ブログより)  現在、リモート保育園へ、試行錯誤中です!

 

次のような巻頭言を5月1日に書きました。5月の「園だより」です。5月7日に発行予定ですが、一足先にお知らせします。休園になったために印刷物の配布ができませんので、職員室だよりやクラスだより、保健だより、調理室だよりも、これまでと同じように、それぞれホームページに載せていきます。

ーーーーーーーー巻頭言 園だより5月号よりーーーーーーー

この1ヶ月でまるで別世界に住んでいるかのようです。子どもを真ん中に置いて楽しい笑い声の絶えない生活を保護者の皆さんと一緒に作り上げましょう、と目標を掲げて始まった今年度でしたが、4月11日から閉園になって早1ヶ月、さらに後1ヶ月の休園が決まってしまいました。なんということでしょう。子どもたちと、そして皆さんと一緒に過ごせないことが残念でなりません。

ステイホーム、という言葉を聞くたびに、「保育園だってホームなんだけどな」と、反射的に思ってしまいます。どんな時だって「ステイ保育園」になるような仕組みってできないものだろうか。せっかくアロペアレンティング(親だけで子どもは育てない)を大切にしようとしてきたのに、こんな状態でも保育園がご家庭のためにできることがあるんじゃないか。そんなことを今日(5月1日)の保育会議で話し合いました。子どもが園に来られなくても、保育園の生活が続いているような感覚を持てるようなことをしたいと。そんな思いを職員で共有しました。

こうなったら、こんな状況の中で、これまでにない新しい保育を作り上げるしかありません。そのイメージはまだはっきりしませんが、きっと令和はポスト・コロナ時代の幕開けと位置づくでしょう。コロナ以前と以後では、私たちの生活の何かが大きく転換してしまうでしょう。経済も社会も精神もすでに大きな痛手を負っていますが、そのダメージの大きさはこれからはっきりしてくるでしょう。これまでと同じことでは、通用しない何か大きな変化が求められていると感じます。

それでも、教育界が示唆していたこれからの時代に必要な資質・能力の方向性は当たっていたことがわかります。大人に必要なそれは、この不確かな時代にサバイバルしていく力です。その要素は忍耐力であり、こうした危機にへこまないレジリエンス(回復力)だと言われてきました。そして、何よりも一人では達成できない目標達成のために、力を合わせる力が必要であり、分断と戦う気概も、今後もっとも大切になる局面がすぐに来そうです。大人も「自分らしく意欲的で思いやり」が必須なのです。

では、そのような大人に育つために子どもに必要なものはなんでしょうか。それは生まれながらに持っている好奇心と利他性を無くさないようにしながら、真似をしたいと思う年長の子どもや大人のモデルがあること。そして、もっとやりたい、もっと挑戦したいという意欲や勇気が発揮できるような環境を用意することです。ソーシャル・ディスタンスで体は離れていても、気持ちは繋がって、少しでも潤いのある生活を創り出しましょう。

休園であってもできることは?

2020/05/05

そこで保育園がリモートでできることは何か。4月から、仲間の保育園の取り組みを集めています。また私は個人的には、今回の延期を黙って5月末まで受け入れるつもりはありません。どうにか5月7日から再開していくつもりだったので、少しでも早く、園生活ができるように千代田区とも交渉してできるようにしていこうと思っています。その動向は、この園長日記や保育園ニュースでお伝えしていくつもりです。

クラスブログでは、動画の配信を始めていますが、リモート保育園の試みはこれからもう少し充実させていくつもりです。

休園であっても、開くことができるところは開く。そこも考えたい。そこで、ちょっと突破口になるかも、と期待しているのは、開放的な空間の利用です。今はステイホームというから、近くの公園に行くのも憚れるような雰囲気になってしまいましたが、ウイルスを遠ざけながら、そうした開放的な空間では、遊んだりできる場所を取り戻したいのです。そこを東京都や千代田区が、どこまで許していくのか、いつ出口戦略のステップに位置づけるだろうか、という点です。

園庭がないので、屋上や公園で体を動かす。その人数や動線を工夫して、緩やかに開かれた保育空間を取り戻せないか。そうしたことが、いつ頃からできるのか私たちだけでは決められないことがあって、その前向きな判断に期待したいのです。しかしコロナは確かに怖いので、そこをどうするかです。

7日、8日は仕事先といろいろと打ち合わせがあると思います。事業所も自粛延期になって困っていると聞きます。これからのテレワークや事業再開の見直しを迫られてしまったので、新しい出勤体制や出勤時間などの変更があるでしょう。休園でありながら何ができるのか、です。

新しい習慣に変える

2020/05/04

曜日の感覚がなくならないように、みどりの日の今日4日(火曜日)は、世の中としては緊急事態宣言が正式に延長されてしまった日として、記憶に刻まれるのでしょうが、個人的には明日のこどもの日を迎えるために、これまでにない新しい毎日を創り出していく決意の日になりました。早くこの閉塞的な暮らしから、少しでも解放されて自由に暮らす方法を編み出していく必要があるからです。当面の間、そこかしこにいるコロナウイルスがそばにいても、子どもや私たちの中には来ないでね、という距離をとった暮らしに慣れていかないといけません。そこで、ついやってしまっている習慣の中で、何がウイルスを近づけてしまうのかを、もう一回確認しながら、習慣を変えていくことが必要なようです。

皮膚には角質層があるので、ウイルスは直接入り込めません。(中にはドリルのように削って入っていく梅毒のようなウイルスのありますが、コロナはできません)ただ、粘膜の柔ない表面からは入ってしまうので、例えば、目をこすってしまうとか、鼻をほじるとか、子どもがとっさにやってしまうような仕草も変えていくことが大事です。大人の方が気をつけた方がいいかもしません。仕草や動作のモデルを大人が作っていきましょう。何かを触ったら汚れてしまうから、その手では目や鼻や口を触らないで、代わりの綺麗なハンカチやタオルを使うとか、手を洗ったり拭いたりしてからにするといったことです。

でも、子どもは思わず指もしゃぶるし、触ってしまいます。ですから、その度に叱っていたり、注意していたら、子どもも参ってしまうでしょうから、それはおおらかに大目に見て、大人が子どもの手や周囲を綺麗にしてあげることが先でしょう。子どもは忘れてしまうし、遊んでいたら、そんなこと忘れてしまいますからね。

はっきりしたことはわかりませんが、元気で生命力溢れる子どもは、かかりにくいようですから、生活リズムを崩さず、元気な生活に心がけることがいいでしょうね。早寝早起きの習慣を崩さないでください。よく寝ること、よく体を動かすこと、よく食べて、寝て、遊んで、そういう生活が、やっぱり基本ですね。頑張りましょう。

新しい生活様式 保育園版とは?

2020/05/03

今は気持ちのいい春だってことを、教えてくれる柳原通りの花たち!

 

今日3日(日)は、ずっと考えていました。これからの保育園生活と、皆さんの家庭での過ごし方を。こどもの日のための、鯉のぼりも挙げられないから、リモートでもできないかとか、制作キットを家庭に配布しようかとか、動画でこうしたら、とかリモート千代田せいが保育園をどうやって開園しようか、とか。先生たちも話し合ってくれていますが、とにかく、ステイホーム、コロナ自粛生活と、早くお別れをしたい!ですよね。もう少しの辛抱でしょう、そう思って頑張りましょう。

 

 

ウィズ・コロナの生活様式へ

2020/05/02

コロナウイルスが世界中77億の人々の生体に入り込み感染して自然に抗体を獲得するか、あるいは早くて秋から来年の今頃までにワクチン接種によって免疫を獲得するまで、相当にでも長い間、コロナウイルスと一緒に生活していくことを受け入れていかなくてはなりません。政府のクラスター対策しかできない専門家会議は昨日、その生活を「新しい生活様式」と名付けました。緊急事態宣言の1ヶ月ほどの延期の正式は発表は5月4日にするそうです。

今後、秋口に第二波が来るのは確実だそうですから、それまでの間は人が大勢集まる大型のイベントはできません。第二波の後はどうなるのでしょうか。きっとその後も「新しい生活様式」が続くと考えないといけないのでしょう。今年は皆さんと屋形船で隅田川の花火大会を楽しむ夕涼み会を計画していたのですが、花火大会自体の自体の中止が早々と決まっていますし、4月17日には5月のファミリーバザールも中止が決まっています。来年の神田祭もできないでしょう。「新しい生活様式」というのは、そういう意味なのかもしれません。

すると来年のオリンピックも相当な開催様式の変化を余儀なくされますから、競技も東京に集まること自体が課題になっていくでしょうし、競技会場にいくことができないのかもしれません。肉眼で実物をみじかにみて、耳と体で生の音を聞きながら競技を楽しむこと自体が不可能になっていくのでしょう。きっとリモート・オリンピックになるのでしょう。

ただし、可能な方法が一つだけあります。感染していないことが証明された人だけが集まることができる仕組みを急いで創り出すことです。それが簡易検査です。ワクチンか感染で免疫を獲得するまでの長い歳月の過程で「感染しているかどうかが不明だから活動できない」という自粛からの脱出です。これが続くのは社会活動と人間の精神活動にとって致命的だからです。これを出口戦略の重要な柱になると考えるのですが、どうでしょうか。

お知らせを本日郵送(休園延長と一斉配信登録願い)

2020/05/01

 

20200501 緊急時の一斉メッセージ配信

千代田区が保育園の休園を5月末までに延長したことを、本日5月1日、すべての保護者の皆様に保育園からのお知らせとして郵送しました。

 

また、このような急なお知らせが今後増えることを予想して、緊急時のお知らせやメッセージを伝えるための仕組みを園として導入しましたので、そのアプリケーション登録をお願いします。そのご案内と登録の仕方も同封しました。5月20日から運用する予定です。

もし、このアプリが使えない、あるいは他の方法がいいという場合は、その方法をご記入いただき、ファックスあるいはメールなどで返信いただくようにお願いさせていただいています。よろしくお願いします。

 

(5月1日付 千代田区からの通知)

https://www.city.chiyoda.lg.jp/documents/19363/en-kikanencho0501.pdf

 

 

 

終息に向けた戦略がほしい

2020/04/29

やっぱり、5月6日(水)では終わらないのですね。今日29日(水)は「奇跡が起きないか」という淡い期待があっけなく消えてしまった日になりました。安倍首相も「厳しい状況」小池都知事も「東京は難しい。延長してもらうように国に要望します」と報道されています。近く政府が専門家会議の開催を早めて結論を出すようです。園の再開は遠のきました。話はいつまで伸びるのか、になりました。保護者の皆さん、これがまだ続くのかと思うと、家庭も辛すぎますね。

それにしても、延期は全く驚かない結論でしょう。多くの人が「まだ無理だろうな」と思っていました。東京の一日の感染者数を示すグラフは、4月19日あたりをピークに明らかに下がっているように見えます。でも緊急事態宣言を終了できないのは、接触が8割減れば最短で15日、6割だと90日はかかるのですから、「この減り方なら1ヶ月はかかるかな。どんなに早くても5月20日ごろか?」と多くの人が想像していたはず。

保育園再開に向けて自助でやることはやります。でも自分でできる検査キットぐらいあれば、自分が陰性だとわかったら、会社でもかなり働きやすくなると思うのですが。そこがわからないから、働こうにも職場配置ができません。テレワークができない医療や福祉の従事者には、もうそろそろ多分限界ではないでしょうか。保育園は乳児の感染がほとんどないことが不幸中の幸いですが、職員や保護者から陽性が出ないという保障はありません。

一方で、長い目で見れば、治療薬が出てきたとしても世界的な争奪戦の中で、最初は重症者向けでしょうし、ワクチンはもっと先。徐々に感染者が増えていく集団免疫で3年ぐらいかけて最終的には防ぐしかないのでしょうから、そのプロセスで必要なのは、どう考えても検査概念の転換です。これから3ヶ月かけて8月末までに秋の第3波に備えて、健康診断のように職場でCPR検査をどこでも受けられるように準備しましょう。厚労省だけではなく農水省や文科省、経産省の検査体制も総動員しましょう。

学期の話もいいのですが、それよりも、早くいつまでにどう終息させるつもりなのか、感染対策の3年計画を立てて欲しいですよね。具体的な戦略が早く出てくるといいですね。モデルは台湾や韓国に参考にしたいものがいろいろあります。日本は省庁を束ねて動かすその政策立案センターが、まるで内閣府の中に存在しないかのように見えてしまいますが、私たちは一体どうしたらいいのでしょうか。

今日は昭和の日。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ための国民の祝日でした。日本は激動の令和にこれから入りそうです。

教育委員会の存在感なし、でいいんですか

2020/04/28

教育の独立という理念を巡る議論が全く聞こえてきませんが、これでいいのかな?と不思議です。新型コロナ感染拡大防止で学校再開を9月に、という話が知事を中心に降って湧いてきた今日28日(火)、そもそも学校を閉めたり開けたりできる権限は教育委員会(およびその長である教育委員長)が持っているはず。その決定は教育委員の議論を経なければならないというのが政治から教育内容への干渉を防ぐために戦後できた「教育の独立性」を保つ仕組みでした。しかし今では教育委員会の事務局の長である教育長の方が、強い権限を持つようになっています。事務局は全て公務員です。その採用は役所に全て任されており、国民からの付託はありません。教育長の人事権は役所の人事担当者と首長が実質的には握っています。一方で確かに知事や市区町村長などの「首長」は選挙の洗礼を受けているので、強い権力を持っているし、それを行使できるということはわかります。歴史的には、教育の共産化を防ごうとして政府は教育委員会の権限を小さくしていったのですが、すでにそのイデオロギー闘争は終わっています。冷静に「教育を受ける国民の権利と自由」について考え直してみる機会にしてはどうでしょうか。今の教育に「自分の意思で自己と世界のことをよく知ることができる保障ができているか?」と。それを手繰り寄せることができる情報アクセスの仕組みがあるのかどうか。活性化が必要なところがあるように思うのですが、どうなんでしょうか。

今後の見通し、まだわからず・・

2020/04/27

改めて今後の見通しについて千代田区に問い合わせましたが、今日の時点では未定でした。というのは、東京都教育委員会との調整中だからです。緊急事態の措置が「予定の5月6日まで通り」あるいは「さらに○○日まで延期します」と決定されるのがいつかのか、それがまだ不明です。その見通しが定まったら、千代田区としても動けるようです。見通しに関する通知は、東京都の動きを待って30日以降にずれ込みそうです。

<シミュレーション>

その1 5月7日(木)園再開 通常通り

その2 5月7日(木)園再開 ただし自粛要請あり

その3 5月17日(日)まで休園を10日延期

その4 5月24日(日)まで休園を2週間以上延期

その5 5月31日(日)まで休園を3週間以上延期

 

全く個人的には「その2」が望ましいと考えますが、どうなるでしょうか。

ただし、その1でも2でも、給食は11日(月)からになる可能性があります。

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