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園長の日記

園児を募集中です(二次の締め切りは14日まで)

2024/02/07

来年度4月入園の内定リストが届きました。募集したのに3歳以上の入園がありませんでした。まだ2次募集中ですので、もしまだの方がいたら、お申し込みください。二次募集の申し込み締め切りは2月14日までです。

3歳児 3名

5歳児 3名

 

ひな段を飾りました

2024/02/07

節分が終わったと思ったら、今度は「ひなまつり」の準備です。子どもたちと一緒に飾りました。

保育実習の大切さ

2024/02/05

大学生の保育実習が今日5日(月)から2週間始まります。先週から来ている実習生に加えて二人になります。

当園は将来保育士や栄養士など、保育に関わりのある資格を取得しようとしている学生のために、いろいろな協力をしています。

養成校へ授業をしに行ったり、実習を受け入れたり、あるいはそれに関する専門誌の取材に応じたり。

中でも実習生の受け入れば、資格を取得するための学びの中で、とても大切だと考えています。教室で授業や講義を受けるだけでは、実際に必要は専門性はつかないと思うからです。

GT全国実践研究大会 初日

2024/02/03

保育環境研究所ギビングツリー(藤森平司代表)が主催する全国大会のために長崎市に来ています。初日の今日3日(土)は、午前中は施設見学(8ヶ所の保育園・こども園から選択)で、午後は藤森代表の基調講演と、菌ちゃん農法で有名な吉田俊道さんの記念講演でした。

基調講演では、いわゆる「見守る保育・藤森メソッド」の4つの特徴について、改めて説明されたのですが、新しいトピックスとしては「子ども同士のかかわりを大切にした保育」の中で、社会が狩猟採集社会から現代の情報社会に至るまでの変化(Society5.0へ向かう議論の中で)の中に、変わらないものがあって、それが「助け合う力」であることが紹介されました。また、5つ目の特徴として新たに「園庭」について取り上げられました。

九大農学部大学院修士課程を修了後、長崎県庁の農業改良普及員をしてきた吉田さんは、1996年に退職して佐世保市で「株式会社菌ちゃんふぁーむ」を経営しながら有機農業を始めます。最新刊の「微生物の力だけで奇跡の野菜づくり 図解でよくわかる菌ちゃん農法」によると、1999年に「大地といのちの会」を立ち上げ、生ごみや枯葉などで菌のいる土地を作って、野菜を育てる方法について、理事長として全国で講演をしています。

一番驚いたのは、肥料も農薬も一切使わないのに虫がつかないことです。本当に元気な野菜には抗酸化物質やビタミンCなどが豊富で、虫も食べることができないのだそうで、そういう野菜になる秘訣は「菌ちゃん」が豊富な土作りにあるとのこと。ぜひ、保育園でもやってみたいと思います。

 

インフルエンザが小学校や保育園で流行中

2024/01/30

https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/assets/flu/2023/Vol26No19.pdf

東京都の感染状況のデータを見ると、インフルエンザが1月中旬から急増しています。小学校と保育園の割合が伸びていることがわかります。この棒グラフがどこでピークを迎えて終息に向かうか、まだ目が離せない状況です。

千代田区によると、保育園の状況はわかりませんが、小学校の学級閉鎖が増えている状況を心配していました。学校の登校はなくても学童は動いているので、感染防止にご協力をお願いします。

 

にこにこ組(2歳児)の保護者会

2024/01/29

今日の2歳の保護者会では、これまでの1年間の育ちをビデオで見てもらい、また子どもの同士が関わる距離感や関わり具体の深さや広がりなどを、担任が図式化して説明しました。遊びも並行遊びに近い段階から、役割分担のあるごっこ遊びが増えていったことがよくわかりました。

3歳児クラスになると、それぞれの興味や関心の世界が広がっていきます。それだけやりたいことがたくさん見えてきて、どうやったらそうなるんだろう、という見通しも出てきて、その実現のために試行錯誤や工夫もたくみになっていきます。

これまで、この子たちが歩んできた道は、実際は複雑極まりない地下茎のように入り組んだプロセスなのですが、それをあえて数本の道の例えるなら、そのブッシュのような藪のなかを、どの子もそこを通ってきたと言えるわけですが、今度はだんだん幼児なると、発達の差よりも興味関心の差が大きくなっていくので、地下茎から伸びた幹から、好みの遊びが枝分かれした先に枝葉が大きく広がっていくような感じになっていくと、例えていいかもしれません。

幼稚園が3歳児クラスから始まるのは、生活面の自立がある程度前提になっているのですが、3歳児クラスに進級するまでに、なんでも自分である程度できるようになっていないといけない、と焦ることはありません。個人差も大きいですし、何よりも「自分で」何かを制御できるようになっていくことに、一つひとつ達成感を感じながら、おおらかに、歩んでいきましょう。

イヤイヤ期の正しい理解のために

2024/01/27

毎回「園長の日記」を読んでくださっている無藤隆先生から、いわゆる「イヤイヤ期」について、有難いことに補足説明を頂きました。以下にご紹介します。

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2歳代が自己主張が顕著になる時期なので、第一次反抗期と呼ぶこともあったわけですが(今は発達心理学者は使いませんが、発達はもっと複雑なので)。

おそらく、大人のしていることが見えてきて、それを自分もやれると思い、でも、できないということと、もう一つはやろうとしてその先のイメージが見えて、でもそれができないあるいは禁じられることの怒り。

先の見通しが少し出来て、でもその先は見えない。やれるはずと思い、実際にやれることが増えて、でもなおできないことが多いことのいらだち。

こうしようと思って動き出して、でも、それができないときの切りかえの難しさ。

などなど、いくつかのことが複合しているのでしょう。

という面倒くささがあるので、今、発達心理学者は段階とか時期とか一つの言い方でまとめることを避けます。

当面、認知的感情的自己制御の未熟さで特徴付けてもよいのですが、そしてそれは事実ですが、さらに例えば日常生活の理解の広がりと自己の位置づけまた達成感の重要性が増すことなどが絡みます。

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いかがでしょう。このように、かなり複雑なことが起きているのは、間違いようですね。

ぐんぐん組(1歳児)の保護者会について

2024/01/26

昨日のちっち組に続き、今日26日(金)は1歳児「ぐんぐん組」の保護者会がありました。インフルエンザなどの感染症が流行り始めているので、用心しながらの開催となりました。内容はこの時期までの育ちの姿を、写真や動画でご覧いただきました。お友達がズボンを履くのを手伝ってあげている姿の動画からは「相手の思いに気づき、やり方を言葉で伝える力」や「困ったときに助けを求める力」などの育ちが伝わってきましたね。

4月からの新しいクラス「にこにこ組」では、みんながそれぞれ満3歳を迎えていく1年になることから、まずは遊びの楽しさを満喫しながら、基本的な生活習慣の自立に向けた「ポイント」をお伝えしました。食事、睡眠、排泄、衣服の着脱、手洗いやうがい・歯磨きなどの清潔、簡単な言葉での挨拶ややり取り、といったことです。

お昼寝がどうなるのか、進級に向けて気をつけておきたいことなどの質問に答えた後で、最後は仲のいいこのクラスの皆さんで懇談してもらいました(途中で私は用事ができて退席したのですが)。

ちっち組(0歳児クラス)保護者会~イヤイヤは行為主体の「自己コントロール宣言」

2024/01/26

マイケル・トマセロの最新刊「行為主体性の進化」を読み始めています。まだ第3章に入ったところだったのですが、ちょうど今日25日(木)の夕方、ちっち組(0歳児クラス)の保護者会で、あのイヤイヤ期を説明することになりました。0歳児クラスと言っても、4月や5月生まれの子は、入園したと思ったらすぐに満1歳になっているわけで、この1月の時期には春にはもうすぐ2歳になるという時期なのです。

そこで最近、無藤先生に学んた「遊びの定義」が私にとっては、とてもすっきりと合点がいっているので、私なりに遊び性として整理して活用(12月26日の「園長の日記」など)しています。いかにもう一度ご紹介します。

「遊びは思いつきをする楽しさと,そこから少し先の目標を立てて実現しようとする課題解決の充実感からなる。それは物事の可能性を知ること。私(無藤先生)の言い方では環境からの呼びかけに応えて、世界性へと開かれること。そして、そこでの目標を立てての課題解決の練習となる」

この遊び性(プレイフルネス)については、先日のお楽しみ会(幼児)の冒頭の挨拶の中でも、お伝えしましたね。この遊びの中で見つかる目標の中に、自分のやっていることを「見てほしい」ということが入ってきて、その目標を実現しようとして、もっと「合奏」をよくしたいとか、うまく人形劇を見せたいとかの「協同性」も育ってきたという年長さんの姿をお伝えしました。

それと同じように、赤ちゃんが「自分で!」なんでもしたがる時期をどう理解するかというときに「コントロール=制御」という、自分でしたがっている能動性の発露だと見てみたらどうだろう、という話をしました。

イヤイヤ期については2020年の1月中旬に(ちょうどコロナ禍が始まる直前ごろ)、保護者の方々とコーヒータイムで語り合ったことを思い出します。そのことを、何日かかけてこの「園長の日記」で、井桁さんや大豆生田さんや汐見さんの見解も色々と紹介しながら振り返ってありますので、参考にしてもらいたいのですが、これに無藤先生の遊び性の分析を加味して理解すると、私なりによく納得がいくのです。思いつくことも表象、再現、自己模倣と捉えることで、自己イメージの再現欲求を「遊びの中に生まれる達成したい目標」と考えれば、話が繋がるように思えるからです。

つまり、保護者会で説明したのは、こんな内容でした。

この時期になると記憶力もずいぶんありますから、世界から呼びかけられて、思いつくことは自分の中で湧き起こる過去の楽しい経験や感情もあるでしょうから、それをもう一度味わいたくて、「あれだ!」と思いついて、「自分で!」と思うんだけど、だから周りからの提案は「イヤ」なんでしょう。でもどうやったらその目標を実現したらいいのか、まだよくわからない。達成するための課題が見えていない。あれを味わいたい!自分でやりたいんだ!だけど、何をどうやればそうなれるのか、自分で発見できない!というジレンマ感、課題解決の筋道と結びつかない感覚、のようなものかもしれません。

その自分で、自分を制御したいという自律の欲求は、生態学的機制(バイオロジー)が、個体の心理学的機制(サイコロジー)で補完されていくのでしょうから、そこに自分で自分を制御したいという行為主体性(エイジェンシー)が見えています。イヤイヤ期はとても大事な主体性の第一歩ということでしょう。あの「イヤ〜!!」というのは、赤ちゃんの自己コントロール宣言なのでしょう。そう思ってあげてみませんか?

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