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園長の日記

季節性の感染症は激減

2020/03/06

▲子どもによる「手洗い呼びかけポスター」

千代田区の看護師さんと昨日5日(木)に情報交換したところ、手洗いの徹底によって区内の保育園の冬の季節性感染症は例年に比べてものすごく少なくなっているそうです。つまり、その看護師さん曰く「みんなが毎年、今のように手洗いうがいを徹底すれば、インフルエンザやノロウイルスの流行を抑えることができることが証明されたようなものです」とおっしゃっていました。

◆11万人も減少!

今日6日(金)に驚いたことがありました。それは千代田区の昼間人口が11万人も減少しているそうです。テレビニュースで、1月後半に比べて2月後半はこんなに昼間の人口が減っているそうです。千代田区には約6万人の人が住んでいますが、昼間はその10倍の人が毎日やってきています。つまり60万人から80万人の人が千代田区で働いているそうです。それが一気に11万人も減っているというのですから、新型コロナウイルス対策によるテレワークの影響は大きいことがわかります。

それと同時に、昼間人口の多さを改めて実感しました。こんな狭いところに、毎日80万人もの人が行ったり来たりしているのですから、すごいところだなと改めて思います。都市部の昼間人口の急激な減少によって、商業施設への影響も大きいようです。

 

新型コロナウイルスで家庭や職場で変化があったら教えてください

2020/03/05

 

新型コロナウイルスで、保護者の方のご家庭で体調が悪い方が発生したり、職場から感染が発生して急遽、自宅待機になるなど、家庭や職場で変化があったときは、保育園までおしらせください。

本日、以下の掲示と同時にお知らせを配布しました。

20200305 家庭や職場での変化があったら・・

 

おひなさま、バイバ〜イ

2020/03/04

にこにこ組(2歳児クラス)の子どもたちが無性に可愛い。可愛いなんて、ベタな表現で申し訳ないが、その中身を言葉でどう伝えたらいいんだろう。それはもちろん私の心に映った可愛らしさであって、誰もがそう思うのではないかもしれないが、それでもあの可愛さにはきっと多くの人が「参った」と感じるんじゃないだろうか。

「何してんの」と私に聞くにこにこさん。私は今日4日の午前中、雛壇を仕舞っていた。雛人形の一人ひとりに、柔らかい和紙で顔をそっと包み、撚って「こより」にしたティッシュを紐がわりに結ぶ。顔の隠れたお人形が、屋上に続く階段に並んでいる。ちょうどその時に何人かが寄ってきた。にこにこさんたちが、4月からの生活に慣れるために、一足早く3階で遊んでいたが、ひとしきり遊び終えて、そろそろお昼ご飯の時間だから2階に降りようかという時だった。

お雛様を仕舞うということをどう伝えたらいいんだろう。思い浮かんだ言葉は「おかたづけ、してるんだよ」だった。このオカタヅケなら、にこにこさんも知っているだろう。でも、子どもたちは紙で隠れた顔が気になるようだ。だからこその「何してんの」と、Sくんは興味津々。「お雛様とお別れなんだ。バイバイ〜って。また来年まで、元気でねえ、って。箱にしまうんだけど、お顔は大事でしょ。おでこ、ごっちんてしたら痛いでしょ。お人形さんも同じ。ごっちんしたら痛いから、こうやって顔に紙を巻いて守ってあげているんだ」のように説明した。

この牛さんはどうなる?あれはなあに? 嫁入り道具の品々を説明していると、ままごとのおもちゃのようにも見えてきて、お茶点てのセットを詳しく説明してあげた。中でも楽しかったのは、菱餅があれが食べられるお餅なんだとわかってもらうために、もぐもぐと食べるふりをしたら、5人ぐらいになっていたにこにこさんが全員食べたそうにしていたので、一人ずつに「はいどうぞ」としてあげたら、全員「もぐもぐ」と美味しそうだった。

見立ての世界にす〜っと入っていって、しかもそれがものすごく自然に幸せそうな表情で嬉しい笑顔を見せてくれる。こんな子どもらしさは、2歳児の特徴だと思う。もう少し小さいと、まだよくわからない。もう少し大きくなると知が立ってくる。この素朴なあどけなさがたまらない。そう感じたお雛様バイバ〜イのひと時でした。

1階の絵本コーナーは改良中!/ひなまつり

2020/03/03

1階の絵本コーナーにあった赤いソファを「ちっち組」のリラックスコーナーに移動しました。新しい本棚も届いたので、1階の絵本コーナーを少し改良して、それとは別に2階のダイニングにも絵本ゾーンを作ろうと計画中です。スペースが狭いので未だに試行錯誤で申し訳ありません。ただ、大変うれしいことに先月2月中旬に、保護者の方からたくさんの絵本をいただきました。遅くなりましたが、皆さんにもこのことをお知らせすると共に、改めてお礼申し上げます。まだ全部は並べていないのですが、ラベルを貼ったり貸出カードを用意したりしています。もう少しお待ちくださいね。

◆昨日も今日もお休みは一人だけ みんな元気です!

昨日の2日(月)から小中高校の臨時休校が始まりましたが、園児に小学校以上のお兄さんやお姉さんのいる方は、いかがでしたでしょうか。いきなりやってきた春休みに、最初は突然の友との別れに悲しかったり、休みになって嬉しかったりするのかもしれませんが、ずっと家にこもっているのも、退屈だったり、つまらなくなったりしないのでしょうか。案の定、今日のテレビ番組では原宿やカラオケで遊んでいる高校生が報道されていましたが、気持ちはわからないではないなと思います。政府は来週10日(火)に緊急対策の第二弾を公表するそうです。

一方で保育園は昨日も今日も、一人だけ都合休みで、ほぼ全員元気で登園しています。元気が何よりです。毎日元気で保育園に登園してきてくださいね。

◆今日は「ひな祭り」の行事を楽しみました

どうしてひな祭りでお雛様を飾るのだろう。その謎を明かす紙芝居を見て、その後、お雛様にちなんだクイズをやって、

それから「うれしいひな祭り」を歌って楽しみました。

お昼ご飯は、ひしもち形をした「ちらし寿司」と「おばなのおひたし」と「麩のすまし汁」でした。

 

今後の予定を検討中

2020/03/02

このような状況がいつまで続くのか? 今日はGTの園長たちが集まって研修会や視察などの計画を話し合いました。

一旦、中止にした成長展ですが、実は今週の半ばごろからお迎えの時に見てもらう代案があったのですが、小中学校の一斉休校が決まったことや、イベントの開催自粛、企業のテレワークなどの動きを見えていると、規模を変えたとしても、また実施できる状況にはないと判断し、もう少し先に伸ばすことにしました。

ただ、もう少し先がいつなのか見えませんが、3月15日が一つの区切りだと考えています。その頃までに、先に保護者アンケートを実施させてもらい、その後、成長展などは落ち着いたら開催したいと思います。

 

明日からも保育は通常通りです

2020/03/01

千代田せいが保育園は、明日2日(月)からも通常通りの保育を続けます。これまで以上に子どもの健康状態だけではなく、子どもと接しているご家族の健康状態についても、普段と異なる様子があれば、出来るだけお伝えくださるようにお願いします。登園やお迎えの時に、手洗いとアルコール消毒の徹底をよろしくお願いします。

職員や園児、あるいは保護者の方から感染が発生した場合、千代田区からの指導により保育がストップします。そうならないために、職員は徹底的に感染予防に徹しています。また保育では閉鎖的な施設へは行かないようにします。

人が集まる大規模な催事の中止や延期、外出自粛が始まった日本。明日からは自治体によっては学校の一足早い春休みの開始、そして会社は自宅勤務や休業が明日から大規模に始まります。千代田区の小中学校も2日から休業に入ることが決まりました。28日の通知は以下です。

20200228区立小・中・中等教育学校における新型コロナウイルスに関連した臨時休校の対応について

この状況はとりあえず314日頃まで続き、その頃の感染者数や病院の検査態勢、発熱外来の整備状況などを鑑みて、その後どうするかが決まっていくのでしょう。それが4月なのか5月なのか、今のところ見通しは全く立ちません。緊急対策が功を奏して、早く落ち着きを取り戻したいものです。

ただ、ここにきて韓国、イランだけではなく中東、ヨーロッパやアメリカ、アフリカでの感染が明らかになってきました。実態に対して数字が発表されるまでが時間的に遅れているのが心配です。

がっかりだった安倍首相会見

2020/02/29

年に一度、オリンピック年でもある閏年だけにある今日229日、固唾をのんで見守った午後6時からの安倍首相の記者会見でしたが、私が期待して注視した乳幼児590万人については全く触れることはありませんでした。かろうじて学童保育所と小さい子どものいる家庭に対して、政府だけでは果たせない課題だからと懇願しただけでした。

ご存知でしょうか。厚生労働省は225日(火)の時点で、早くもたったA4一枚の通知を都道府県、政令指定都市および中核市の主管局課あてに流しています。その内容は驚くべきものでした。要するに新型コロナウイルスで保育士が感染の疑いなどで休職した場合に必要な保育士数が最低基準を下回っても問題としませんという内容でした。私は2重の意味で怒りが込み上げてきました。どうしてこんな通知が出せるのでしょうか。行政が最初から何もしないと宣言していいのでしょうか。大変な時だからこそ国民をサポートするのが、税金で働いる国家公務員の矜持ではなかったのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の発生に伴う保育所等の人員基準の取扱いについて

 

一つ目の怒り。厚生労働省はこれまで、保育園に対して諸外国のような「標準基準」を示すことは決してありませんでした。全く「サイテー」でしかない最低基準を長い間一度も見直さず、「0歳の赤ちゃんなら3人、1〜2歳なら6人、3歳なら20人、4歳5歳なら合わせて30人、保育士一人で保育できるでしょ」というのが保育士数です。しかも四捨五入などで、たとえば4歳5歳は46人いないと2人になりません。もし小学校なら切り上げなので31人になれば2学級で教員が2人になります。ついでに説明しておくと「赤ちゃんがハイハイして食事してお昼寝する面積は畳2枚あれば十分だよね」というのが面積の最低基準です。

このように、あまりにも少ない保育士数であるにも関わらず、今回のような緊急事態においてさえ「下回っても構わない」と通知一本でこの事態をすり抜けようとしているようにしか見えません。一時的にそうなっても仕方ないが、待ってください、その後、別の手当てを考えます、ならわかりますが。休校中の学校の先生が学童に応援に行ったり、保育士の資格があれば保育園の支援に回るなどできるでしょうに。厚労省と文科省が連携することはないでしょうが。

第二に「違うでしょ、逆でしょ」と言いたくなります。普段はともかく、このような時こそ最低な基準を「下回ってはいけない」と踏ん張って欲しい。なぜ逆なんでしょうか。そこが全くわからない。財政的あるいは人的拡充が必要な事態なのに、何もできませんから最低基準を守れなくてもとやかく言いません、なんとか頑張ってください。これは行政の任務放棄ではないでしょうか。これが子どもの最善の利益を謳っている子どもの権利条約を批准した先進国で経済大国のすることなのでしょうか。もし、通知のような事態が生じたとき、保育園内で事故を生じさせるわけにはいきませんから、私は最低基準を守りたいと思います。

未知の課題に立ち向かうには

2020/02/28

園だより3月号 巻頭言より

◆自然の脅威に立ち向かうために

園庭がないことが大きな課題だった千代田せいが保育園が、最後の1ヶ月を迎えます。最後に控えていた課題が、海外からやってきたウイルスだなんて、誰が想像できたでしょう。園庭がないことは目に見えますが、ウイルスは目に見えません。しかも制圧するための手段はまだ開発中で、日本中、今のところ防戦一方。早くこのような状況が改善することを願わずにはいられません。

昨年の夏は気候変動で台風が巨大化、荒川の氾濫が大きなリスクであることを思い起こせば、マクロの世界からミクロの世界まで、自然の脅威は人類に新しい難題を次々と突きつけていることになります。保育園からすると、たくさんの家族が集まって成立する園生活を安定化させるだけでも、色々な配慮があるので、その上に新しい色々な問題が襲ってくると、その対応に振り回されてしまいます。

◆これからの時代はもっと厳しい

しかし、これからの時代はすでにそれが当たり前になっていくのかもしれません。新しい危機に対して正しく対処するためには、正確な状況認識が欠かせません。できるだけ早い段階から、近い将来に対して複数の事態を想定できるといいのですが、それがなかなか難しい。過去の経験から楽観的に捉えるか悲観的に捉えるか。リスクが大きい時はできるだけ「最悪の事態」を想定しなさいと言われるのですが、あまり行きすぎると「危機を煽りすぎる」「大げさだ」と批判されます。ここも難しいところです。

◆発想の転換が必要に

園庭がないなら、地域を園庭にしてしまおう。それと同じ発想の転換を迫るのが、現在進行形の課題です。でも、どのように発想を転換したらいいのでしょう。多数の人が集まれない、身近な接触が不可能というのなら、それこそICT(インターネット・コミュニケーション・テクノロジー)の力を借りましょう。すでにホームページで写真や情報をアップしているように、それをうまく使ったり、行事で見てもらう予定だった作品について、動画で解説をつけたりしてもいいかもしれません。

◆足元を固めながら

いずれにしても、緊急事態に立ち向かうには、強い意識と忍耐力と復元力(へこたれない力)が必要です。そして、その基本は健康です。うちの職員が今朝「新型コロナウイルスに打ち勝つ唯一の特効薬があるんですよ。なんだと思いますか?それは睡眠です!」と元気に言っていました。誰だかお分かりですよね。確かに大事です。自己免疫力を高めること。それには良質の睡眠も欠かせませんから。このように足元を固めるのも、大事な発想の転換かもしれません。今年度最後の1ヶ月。新しい敵に負けないように、保護者の皆さんと一緒に力を合わせて立ち向かいましょう。

保育園と学童の職員を守ってほしい

2020/02/28

政府は全ての小中高校および特別支援学校の休校を決めました。幼稚園は?保育園は?認定こども園は? 厚生労働省は「保育園は休園なし」でした。ここに決定的な矛盾が露呈します。なぜでしょうか? こういうことです。

今日、萩生田光一文部科学相は「学校で万が一のことがあると集団感染し、患者クラスター(集団)になる可能性がある」と説明しました。では保育園には集団感染のリスクはないのでしょうか?保育園の数は小学校の数よりも多く、認可外を含めると小中学校よりも多いのです。子どもの数でみれば、0歳から5歳までの子どもの数と、小学校の全ての児童数は、少子化の影響で乳幼児6年間の方がちょっと少ないだけです。乳幼児の方も大切にして欲しいと思うのですが。

さらに、保育園は保護者が連れてきます。学校は子だけが校舎に入ります。病原体の持ち込みはどっちが多いのでしょうか。確かに小中高校生の方が活動範囲が広い分、病原体に接触する率は高いとは言えるでしょう。集団感染を防ぐためなら、保育所に対して、もう少しバックアップがあってもいいのではないでしょうか。感染を防ぐためにどうするかという対策で学校を休校にするのはいいのですが、働いている親にとっては、保育所は必須ですから、保育園を休園しないのはいいのです。ただ、保育園にとっては「どう防ぐか」の次元を超えて「感染になったらどうするか」のフェーズに入っており、さらに「職員が感染したらどうするのか」の課題に一気に突入せざるを得ないのですから、その時のバックアップ体制はどうなるのかを知りたいのです。

確かに福祉は社会のセーフティネットです。日本国憲法の三大基本原理の一つ「基本的人権尊重」を実質化している仕組みの一つも福祉です。保育園は乳幼児の児童福祉を増進させている役割を担っています。学童も保育園も厚生労働省が所管なのです。学童の職員や保育士の方が、学校に比べて子どもと濃厚な接触が多いわけですから、もし保育士が感染したら、どうなるのでしょうか。どうやって事業を継続していくのでしょうか?

なぜ成長展を一旦中止したのか

2020/02/26

◆この2週間の「重要な時期」を重視

成長展は入園説明会や保護者会のような「関係者のみの一定数に限定された行事」か、それとも「多数が集まる行事」か?この境目をめぐる判断を迫られた結果「今(この2週間)が極めて重要な時期」であることを加味して判断しました。成長展の目的は子どもの育ちを保護者の皆さんにお伝えすることですが、どうしても、このタイミングでなければならないと思えないので一旦、中止して別の方法でお伝えすることにしました。

◆消えた「分散参観」プラン

少し裏舞台をお話しすると、政府の方針を確認して昨日25日に用意したプランは、2部制にして分散して参観してもらう方法への改善でした。その案を念頭において千代田区に相談し、藤森統括園長とも話し合い、3グループに分けて1時間ごとに入れ替わる方法を検討しました。同じ頃に千代田区教育委員会が昨日25日に決まったらしい「延期または中止の判断基準」がメールで届きました。基準が明確になったので、判断がしやすくなったのです。

◆すでに市中に潜伏しているかも

一旦、中止の判断のために「今が極めて重要な時期」であることを加味したのは、次のように考えたからです。この2週間で市中感染を遮断することが重要な時期だからです。この病原体が見つかっている場所は、人の人体からだけです。肺炎が悪化して重症化している患者さんからです。不幸にして亡くなった方は高齢で何らかの疾患を持っている方が多いのは報道されている通りです。そこで想像していただきたいのですが、このウイルスは、疾患を持っていて高齢者だけを狙っているのでしょうか?そんなことはなく、誰にでも公平に満遍なく多くの人にすでにうつっていると考えた方が自然かもしれません。

◆保育士が罹患のニュースに注目

ただ症状が風邪程度で治ってしまっている方がたくさんいるのでしょう。さらに症状も出さない不顕性の感染者が元気に生活しているのかもしれません。検査されていないので、どれくらいに広がっているのかが実際にわからないのです。保育園の保育士さんが罹患したと報道されています。保育園関係者から「陽性」が出ると、深刻な自体が進行します。保育園休園になるからです。

◆確実なのは、これから増えること

ただ、はっきりしているのは、今は入り口であり、確実に今後増えるのです。不確かなのは「急か、ゆっくりか」です。政府は増えるのは仕方がないから、せめてゆっくりと増えて時間を稼ぎ、その間に医療体制を充実させたいと言っています。気温が上がると感染力が弱まるようなウイルスであってほしいのですが。

成長展の展示の仕方はまた考えてお伝えしますが、それとは別に、いま日本中で起きている新型コロナウイルス対応は、これからの世界をサバイバルしていくときの、絶好のシミュレーション学習になります。まず、この病原体の対策の判断が2週間遅れてしまいました。いつになったら、病院が民間の会社に検査依頼できるようになるのでしょうか。

◆オフピークはいつか?

もしかすると、こうイメージしないといけないのかもしれません。数ヶ月後に特効薬が用意され、簡易検査キットが一般の病院に配備されている状態になる。予防接種も開発されるでしょう。そうなると多くの国民は一安心です。でも、それは今のインフルエンザのようになると言うことです。そして、時が経てば、誰もが抗体を持つまで蔓延することになります。そうなった時に初めて、今あるインフルエンザの方が罹患率も致死率も高いことに気づき、どうして昨年は、コロナにあんなに恐れたんだろうと振り返ることになるのかもしれません。

◆メソニエ局長は「世界的な大流行が近い」

しかし、今は違います。まだ特効薬もありません。一般の病院の医師が診断を下す手段がなく、私たちは症状が出ても4日間自宅で様子をみることになりました。アメリカの疾病対策センター(CDC)のメソニエ局長は「世界的な大流行が近づいている」と明言しました。私は211日の時点で「剣ヶ峰」だと思ったのですが、やはりその後に感染源のわからない患者が続発して今に至っています。昨日になって政府は「分水嶺」だと言っていますが、今の数字は氷山の一角、多分10倍以上の数字の人々が生活していると思った方がいいと、私は想像しています。間違っていることを願いますが。

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