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園長の日記

よりよくしたいと思う語らいの楽しさ

2019/06/23

 

(22日。よりよい保育とは何か、話し合った保育園の玄関にあるビオトープ)

■子どもがよく育つには?

子どもがよく育つには、子どもがいい経験をするといい。じぁ、何がいい経験なんだろう。そんな話を、昨日22日も今日も語り合いました。昨日は知り合いの保育園の先生たちと、今日は家族3人で。
(この中に、アゲハのさなぎがいました)
■語り口は違っても、みんな「よりよく」しようとしている
いい経験ってなんだろう。嬉しかったり、感動したり、「やったあ」って達成感を感じたり、他人に喜んでもらったり。同じテーマのはずなのに、保育を語るときは保育の質ってなんだろう、と言う切り口になるし、家族と語るときは幸せってなんだろう、と言う文脈になったります。
(保育園で頂いた、米粉で作ったバナナケーキ。砂糖不使用なのにバナナ自体の甘さがほんのりと、とっても美味)
■楽しい語らいは、人を幸せにする
ただ共通するのは、語り合うことって楽しいって言うことでした。どんな話をしたかと言う事はまた今度。もう一つ共通したのは「食べながら」と言うことでした。やっぱり食事と言うのは、人間の場合、心を通わせるための大切な時間だということがわかりました。

園での栽培/収穫第一号はきゅうり

2019/06/22

(収穫したきゅうりを、1階の先生たちにも見せに来てくれた、にこにこ組の子どもたち)

自然とのふれあいを少しでも増やそうと、保育園ではベランダで野菜や果物を育てていますが、その収穫が昨日21日初めてありました。にこにこ組のベランダで育てていたきゅうりが、園収穫の一番乗りでした。(にこにこ組のクラスブログをご覧ください。IDとパスワードは、園だより4月号をご覧ください)

わいわい組も水筒をご用意ください

2019/06/21

水分補給は基本的に保育園で行っていますが、散歩など戸外活動も多いので、わいわい組も、らんらん組と同様に水筒をご用意ください。来週24日からお願いします。水筒の中身はお茶か水でお願いします。午前中の活動が終わったら捨てて空の状態でお返しします。

6月の誕生会から(園長の日記)

2019/06/20

「えっー、もうおしまい?いやだ、もっとやりたい〜!」こんな声が、何人もの子どもたちから聞こえてきました。誕生会の出し物が、とても面白かったので、それをおしまいにしたくなかったからです。
■どうして誕生会って、あるんだろう?
今日は6月生まれの子どもたちを祝う「誕生会」を開きました。1つ歳をとるごとにお祝いをする意味ってなんだろう。人間だけがやっているこのセレモニー。どうして1つ歳をとることがお祝いをすることになるんだろう。そんな事は、あまり考えないことかもしれませんが、私は「誕生」を祝う意味について、先生たちに4月の誕生会を開く前に、次のような説明したことがあります。
■誕生=存在そのものを祝いたい
誕生会のそもそもの趣旨は、一人ひとりの「誕生」をお祝いすると言う事です。誕生会で何か楽しいことをする、じゃあ、何をしようかと言う発想ではなく、元々は、誕生そのもの、その子がこの世に生を受けたこと自体を祝うと言うことです。その子がこの世に存在していることそのものを祝福すること。そう考えると、誕生「日」がめでたいのではなく、「あなたがそうやってここにいること自体が奇跡だし、すごいことだよね」という思いを共有する会にしたい。
■かけがえのない、その子らしさ
このことは「自分らしく」ではじまる保育目標のことでもあり、また、その子が存在していること自体を大切に思うことであり、「見守る保育の三省」の最初の「子どもの存在を丸ごと信じただろうか」に通じる理念です。そう考えて思いつく誕生会のあり方があるんじゃないでしょうか。
おうちの人が思っている子どもに対する思いを知り、それを大切に分かち合うことができないでしょうか?あなたがいてくれて、私は嬉しい、そんな気持ちを皆んな共有し合えたら、いいと思いませんか?そんな温かい、気持ちのこもった誕生を祝う会にしたいです。
・・・こんなことを、みんなに伝えました。
■さて、楽しい先生の出し物は?
今日の幼児組クラスの誕生会は、進行役に、ぐんぐん組担任の山口先生も加わりました。子どもたちは丸く輪になって座り、古野先生が6月生まれのお友達の名前を紹介して前に出てきてもらいます。まず坪井先生の伴奏でハッピーバースデーの歌を歌いました。
そのあと誕生児への質問タイムがあるのですが、質問ボックスから選んだ紙には「すきなたべものは?」「すきなせんせいは?」「すきなともだちは?」「すきないろは?」などの質問が書いてあり、誕生児がそれを訊いてほしい友だちを指名します。子ども同士の普段の関係が表れていて、見ていて「なるほどね」と思うような場面でもありました。
■笑転げたシルエットクイズ
先生からの出し物はシルエットクイズでした。物の形から、それが何であるかを予想して当てるクイズです。ケーキ、スイカ、恐竜、お神輿、ピーポくん・・子どもたちは、どんどん当てていきます。
だんだん難しくなってきて、丸まった団子虫のシルエットも当ててしまうあたりは、普段の観察力の賜物だと感心しました。
1番最後のシルエットクイズはこれです。皆さんにも、当ててみてくださいね。ちなみに、ヒントとして坪井先生がやったモノマネで、子どもたちは文字通り、笑い転げていました。お腹の底からおかしくて笑うという姿は、とても健康的で、誕生会にふさわしいエンディングでした。
■誕生会の日の昼食とおやつ
ごはん、唐揚げ、キュウリとオクラの酢の物、エノキのお吸い物

木場公園での「ゾーン選択」

2019/06/19

■見通しをもつ姿がたくさん

にこにこ組は2回目、わらす組は4回目となる木場公園へのバス遠足でした。バスも道路も公園も、見覚えのあるモノや空間や風景なのでしょう、「あそこはこんなところ」「もうすぐこうなる」「こんなことをやってみたい」といった『見通しを持つ』という姿が、たくさん見られた遠足になりました。同じ場所に繰り返し通うことで、体験が深まっていくプロセスがよくわかります。一人ひとりやりたいことや楽しみ方が、明確な輪郭を持ち始めました。
■自分なりに、やりたい遊び
そのような成長の姿は、公園に着く前のバスの中で既に見られました。小林先生が「公園に着いたらみんな、どんなことをやってみたいですか?  こんなことやってみたいなぁ、こうやって遊びたいなぁ、そういうのありますか?」と聞くと、あちこちから元気よく「はい、はい、はい、はい」と手が挙がり、マイクを向けると「虫かごを持って虫を集めたい」「サッカーと虫探し」「蝶々を捕まえて持って帰りたい」「ゲーム」「ボール投げ」などと、自分なりの言葉でたくさん表現してくれました。
■公園でも「ゾーン選択」
公園に着いてしばらく走り回ったりした後、「虫探しグループ」6人が花壇やビオトープのある方へ遊びに行きました。その活動内容は、ホームページのクラス別ブログをご覧ください。これは公園の中での「ゾーン選択」です。やってみたいことを自然と広げていく保育の展開のことを、保育士の専門性としては「環境の再構成」と言うのですが、そのポイントは、子どもの興味や関心の延長線上に環境を再構成することです。これを就学前教育で大切にしている遊びによる経験カリキュラムと呼びます。
■学校の学習も興味や関心を深める学びへ大転換を図る予定
それとは反対に、子どもの興味や関心の延長線上ではなく、その繋がりをあまり気にしないで大人が体験させたい活動を、時間割通りにやる勉強が学校の教科カリキュラムです。ただし2020年度からは、学校も子どもの興味や関心に基づくアクティブラーニング=『主体的・対話的な深い学び』に大転換を図ることになっています。
■好きな遊びに熱中して
モンシロチョウやモンキチョウ、アゲハチョウが飛んでくると、サッカーやボール投げも一旦中断し、チョウを追いかけて走ったり先生を呼んだりしています。今日もまた、子どもたちのためにつかまってくれたチョウたちに感謝です。
この3月までいた保育園で、ドッチボールをやっていたと言う男の子は、当たらないように逃げるのが得意で、ボールを受け取ったり、投げ返したりする事は、今回私とのあいだで楽しむことを覚えました。
原っぱに座り込んで、シロツメクサを集め小さな花束を作ったり、それを材料にして、ままごとを始める数人のグループもあります。お皿は大きな葉っぱ、小枝がお箸やスプーンです。ズボンのポケットに木の実や小石をいっぱいため込んでいる子もいます。
にこにこ組の子どもたちも、好きな方に歩いたり走ったり、アリを見つけて立ち止まったり、虫かごに入っているチョウやバッタをじっと見つめたりしています。小枝や木の実を見せに来てくれたり、その子なりに感じたことや気づいたことを、私たちと共有しようとしてくれています。
■子どもたちの主体的、対話的な深い学びへ
バスの中や公園や地域にまでその保育「環境」を広げていく上で、子どもたちが興味や関心に基づく見通しを持ち「何々をやりたい」という意欲をもつことは「主体的な学び」の必要条件です。サークルになって話し合ったり、園に帰ってきて振り返ったりする「対話的な学び」も深い学びにとっては、必要不可欠です。
バス遠足が、子どものやりたい遊びの発展形として定着していきそうです。公園の中には、保育園などに貸しているサツマイモ畑もありました。その活用方法も、検討してみたいと思います。

膨大な書類にめまいを感じながら

2019/06/19

6月18日

■多すぎる書類を作る仕事

昨日はずっと書類を作成していました。正確に言うと、書類のリストを作っていたのです。こんな多くの書類を作らないといけない保育園って、そもそもオカシイ!どうしてこんな事になってしまったんだろう?そう思いながら、昨日は書類リストを確認していました。
この話は保護者の方には関係ないことなんですが、もしかすると同じような課題を抱えて困っている職場もあるのではないかと想像したり、さらにいうと、この課題はもっと大きな文明論的な課題とつながっているかもしれないなどと、考えてしまいます。
■官僚制が私たちの生活を支配しようとしている?!
文明論的な課題と言うのは、私と同じ歳の文化人類学者、デイビット・グレーバーの『官僚制のユートピア』(以文社)と言う本を今ちょうど読んでいて、どんな本かと言うと、社会がこうなってしまったのは、あるいはペーパーワークが急増している理由は『官僚制が社会と人の内面まで浸透して支配しているから』と言っていて、その実態というかジレンマを描き出している本です。どのようなジレンマかと言うと、一つ一つの仕事や書類作りに、反論することが難しく、それを廃止する事は非常に困難に見えるんですが、ただ全体的に見れば、社会が狂っているとしか思えない、そういうジレンマのことです。以下の話は、ほとんどの方が関係ありませんので、保育園て、こんな仕事もやってるんだー、といった程度で読み飛ばすことを、お勧めします。
■施設調査書という監査書類
保育園の運営は国と東京都と千代田区からの運営費で賄われています。つまり税金を使っているから無駄な使い方は出来ません。ちゃんと適正に使っているかどうかを自治体が調査するのが、指導検査つまり監査です。役所から専門の監査官が園に来て、保育環境をみたり、決まった法令やルールを守っているかなどを見ます。その時、ちゃんとやっている証拠として「書類」を求めてくることがあり、それが年々増えてきて、実は保育園は「書類作り」に追われてしまうという課題を抱えています。昨日作っていた書類リスト確認というのは、「施設調査書」というものです。
■運営管理の書類は増える一方
例えば、火事が多い東京都は毎月、避難訓練と消火訓練をやらなくてはいけないのですが、口で「やっています」と言うではもちろんダメで「証拠を見せてください」と言われるので、写真を撮り、実施内容と反省を記した書類を残すことになります。
また集団給食を実施する保育園は、食中毒が起きたら大変です。また調理をする人や調乳をする人が病原体を持ち、感染源となってしまってもいけません。そこで調理や調乳に関わる人は「腸内検査」を受けて、陰性である、つまり「病原体は、持っていません」と、「身の潔白」を明らかにしてからでないと翌月の仕事に就くことができません。
■多すぎる児童処遇の書類
この辺まではまだ仕方がないかなぁ、と思うのですが、さすがに次のような、たくさんの書類を作って「本当に意味があるのかなぁ?」と疑問に思うものも少なくありません。その代表が「保育実践」にまつわる多様な書類です。計画書類、実施記録、省察・自己評価とPDCAサイクルに従って「繋がりを持って記述すること」が求められます。その考えはいいのですが、それぞれが細分化され過ぎて、何種類もの計画、何種類もの実践記録、何種類もの自己評価の書類をつくらされています。
計画だけでも、カリキュラムや子育て支援を含めた全体の計画、もっぱら園児の保育のためのクラス別指導計画、そのほか長時間保育計画、食育計画、保健計画、保護者支援計画、保小連携計画など、いろいろあります。運営管理の計画も膨大なので、そのうち児童処遇に関係するものだけでも消防計画、緊急災害対応計画、避難計画、研修計画などがあり、その一部はクラス担任も作ります。
■煩雑過ぎる保育書類
さらにクラス担任が立てる指導計画は、長期計画と短期計画からなり、さらに長期計画は年間計画、四半期計画、月間計画などに分かれ、短期計画の方は週間計画、日案からなります。しかも、2歳児未満の子どもについては、クラス別だけではなく個人別の計画も求められます。
計画だけでもこれだけ多岐に渡るのに、さらに、それぞれの計画を実践してみてどうだったを振り返る実践記録であるクラス単位の日誌や、保育所児童保育要録に加えて、昔の児童票の代わりに保育経過記録(ドキュメンテーション)、個人別発達記録(ポートフォリオ)などを作っていこうと言う動きもあります。振り返るときは自らの保育と、子どもの育ちの2つの視点が必要になります。
■解決策はあるのか?
実践のエビデンス(根拠)が、書類になってしまうのはどうしてなんでしょう。
ブッダも孔子もイエスもペーパーワークはしていません。私はこう思うことが増えました。自分の生き方と書類作りは関係がない。死ぬ前にこの書類を作ってきたことは思い出さないだろう、そのかわり子どもたちと木場公園を走りまわったことを思い出すだろう。
きっと、解決策はとても大胆な方法でしか訪れないでしょう。厚生労働省も、保育士の仕事が敬遠される理由の中に、待遇の面や人間関係の軋轢だけではなく、保育の質とは関係のない書類作りに追い込まれてしまう繁忙さに気づいて、保育園現場のヒアリングを始めました。多分その結論は、厚生労働省の保育課の中だけで対処できる解決策に落ち着くことでしょう。児童家庭局や、文部科学省との連携にまではたどり着く事はないでしょう。グレーバーが言うように、ビューロクラシーが原因なのに、自己否定するようなことができないからです。そこを乗り越えた大きな力が働くか、私たち現場が賢く対処するか。私は後者しか道は無いだろうなぁと、思っています。
さあ、今日はよく晴れました。木場公園へ行ってきます。

尊敬すべきママたちの毎日

2019/06/17

■「わかってほしい」ママの毎日

これまで数多くの家族と接してきた経験から、ママたちの本音は以下のような感じだと思っています。決してこれが、平均的な姿であると言うわけではありませんが、部分的には当てはまるところがあるんじゃないかなーと思っています。圧倒的に、尊敬すべきママたちの毎日をみんなで共有しておきたいと思っています。
(先に断っておきますが、以下に出てくる「ママ」は、パパでもババでもジジでも好きなように置き換えてください)
■熱が出ようものなら大変
ママはとにかく忙しい。やることが山ほどあって、毎日が時間との戦いです。誰よりも朝は早く起きて朝ごはんや弁当を作り、なかなか起きない子どもをなんとか起こし、トイレに行かせたりオムツを替えたり着替えさせたり。子どもがまだボーッとしている間に、体温を測っておく。もし、ここで熱があったものなら大変!「えっ、今日もまた、代わりに頼まないといけない。この前、代わってもらったばっかりなのに」と慌て、と同時に、その日の予定はガラリと変わってしまう。「どうしよう。今日は水曜日、かかりつけの病院も休みだし」「あー、もう有休が5日しかない。9月まで持たないなぁ」などと考えている間もなく、朝の時計は容赦なく進んで行く。「ねぇ、お願いだから、泣かないで!」。
■保育園に着くまでが大仕事
子どもは元気で熱もない。朝食はあまりゆっくりは、出来ないから、パパッとできるものにしているけど、子どもの食べるのはゆっくりだから、その間にママはお化粧と出かける準備を済ませておく。やっと子どもが「ご馳走さま」で、ここまでに、朝のウンチの習慣は出来てないし、正直その余裕がないなぁ。せめて「靴を自分から履こうとしてくれれば、ママ、助かるんだけどなぁ」。 こうして、やっと保育園までたどり着いたぁ。
■これからが私の本職なんだけど
昼間は職場で「苗字」で働いているのに、保育園では「◯◯ちゃんのママ」になる。最初は違和感を覚えてたけど、今となってはもう慣れた。今日の私の仕事の頑張りを、聞いてもらえるパートナー。その存在のあるとないとでは大違い。私のアイデンティティは妻、母だけじゃない、プロとしての職業人としての私の方が私らしいと思うとこが多いのになぁ。専業主婦じゃなくて、仕事と子育ての両方がんばっているママ友が欲しい。
■夕方からがまた、時間との競争
保育園のお迎えと買い物、晩御飯を作り食べさせたら、お風呂にも入れて、日によっては掃除や洗濯をしながら、子どもの相手をしたり、寝るときに絵本を読んであげたり。子どもが、なかなか寝付いてくれないと、やろうと思っていたことが出来ずに、それはそれで「どうしよう!」となってしまう。早寝早起きが良いことぐらいわかってるんだけど、あんまりプレッシャーかけないでほしいなぁ。
■一人でいる自分の時間を持ちたい
子どもが寝た後に見る連続ドラマ。1日の中で最も贅沢な時間。人には言っちゃっいけないと思ってしまう密かな楽しみ。最後にお風呂に入って、ゆっくり熟睡したいけど、夜子どもが泣いて起きてくる。夜の授乳や夜泣きの対応も結局ママがやるしかない。爆睡中のパパを起こすなんてできないし。みんなどうやって、子育てしてるんだろう。追い詰められている、私がいる。お願い誰か気づいて欲しい。
・・・ルルルルル。目覚まし時計が鳴った。また朝がやってきた。
(写真は文章とは関係ありません)

散歩ギャラリー16 ツユクサ

2019/06/15

昨日14日、みかんの木を植えている時に撮影しました。とにかく綺麗な花です。プロのデザイナーが銀細工職人に超技巧を駆使してもらっても、こんな繊細なモノはできないでしょう。見ればみるほど、この花の魅力に取り憑かれそうです。

付け根の方がやや紫がかったマリンブルーの花弁(花びら)は、左右に垂れて開いています。ちなみに、ツユクサのこの青は、友禅染の下絵を描く時に、使われているそうです。写真では、見えにくいかもしれませんが、色のついていない花弁がもう一枚、真下へと下がっています。花びらは、2枚に見えて、実は3枚あるんですね。面白いです。
この無色の目立たない花びらを背景にして、長さの異なる3種類の雄しべが、黄色い花粉をつけて手前につるんと、伸びています。3箇所もあれば、花粉が虫に付きやすいわけで、よくできていますね。
ところが、それが違いました。花粉が実際あるのは、一箇所のみで、ほかはオトリだそうです。どれが本物かわかりますか?
⭐️
では、答えは稲垣さんに言ってもらいましょう!
「ツユクサは3種類の雄しべがある。花の奥にあるX字型の雄しべは、鮮やかな黄色をしていてハチやアブを惹きつけるが花粉はほとんどないオトリ。花の中央のY字型の雄しべは、ひつけた虫に花粉をつけるが、これもオトリ。花の前面に突き出した日本のO字型雄しべは、目立たない色をしていて、複雑な花に翻弄されている虫に花粉をつけてしまう」
と言うわけで、答えは1番長いおしべでした。
ツユクサは朝に咲いて昼にはしぼんでしまいます。その日限りの花です。朝露のようにはかない花。だから露草。ここにも日本人好みの美学がのぞきます。今時分に咲くのに、季節の梅雨とは、関係なかったんです。そこで、昨日は散歩に出かける前の午前中に、ちっちさんや、ぐんぐんさんには、見てもらいました。

この1週間の「あー、よかった」特集

2019/06/14

■千代田区がガードレール設置へ動き出して・・
昨日、要望書を提出したのに早速今日、区役所の道路課担当者が園にやってきて「3メートルのガードレールを2本つけましょう」と、言って帰った。保護者のみなさんに署名をしていただいて、あー、よかった。
■屋上は実質、園庭代りに活用へGOサインが出てで・・
屋上を正式に保育で使って良いと、千代田区ゴーサインが出た。これで、屋上でプールができるぞ。あー、よかった。
■外遊びがたくさん出来て・・
梅雨入りしたのに、今週はかなりの回数で外に出かけることができた。幼児はバス遠足や、佐久間公園、美倉橋東児童遊園などに出かけ、乳児も爽やかな日差しのなかを、気持ちの良い散歩がいっぱい楽しめて、あー、よかった。
■モンシロチョウを追いかけて・・
木場公園でモンシロチョウを捕まえた体験が楽しかったのか、翌日HSくんが見学に来た親子に「紋白蝶を、こうやって追いかけたんだよ」と、部屋のなかでやって見せてくれたとき、手がヒラヒラしていて、本人がモンシロチョウだったんだと気づいたとき、紋白蝶をあんなに追いかけて遊べて、あー、よかった。
■アゲハチョウも子どもたちの味方で・・
モンシロチョウを追いかけた翌日、小林先生が自宅近くからアゲハチョウを捕まえて園に持ってきたら、今日は園の前に地元のアゲハチョウが飛んできて、ちょうど私が植えたミカンの木の上を舞っていった。あー、よかった。
■感動的な話し合いに成長を感じて・・
わらすの子どもたちの「話し合い」の姿に育ちを実感して感動した。考えたことを自分なりの言葉で表現しようするだけではなく、他人の話すことも聞いて、自分の考えを考え直す子もいて、あー、よかった。
■しみじみと「たのしいー」って・・
HHくんがラキュー(LaQ日本の玩具会社ヨシリツ製の組立ブロック)で作り上げた恐竜ブラキオサウルスを手にして、しみじみと小声で「たのしいー」と呟いたのが聞こえたとき、あー、よかった。
■楽しい食事へと変化して・・
「園長先生、ここに来て」と食事の時に隣に座って欲しいと毎日リクエストされるが、そのたびに、一人ずつの食べ方やお代わりの様子が面白い。みんなにとって、食事の時間がたのしくなっていって、あー、よかった。
■ついに芽が出そうなたんぽぽの綿毛が・・
たんぽぽの綿毛を、濡らした黒い不織布に浸してから1週間、ついに種の背が割れて芽ばえはじめた。あー、よかった。
■花壇は初夏の雑草が競演していて・・
園の前の花壇には、散歩ギャラリーで紹介してきた春から夏にかけて咲く雑草が勢ぞろいしている。ノゲシ、エノコログサ、ハハコグサ、カタバミ。そしてツユクサも。みかんを植えるために、一度耕したのが、雑草たちにとっても「あー、よかった」なんだなあ。
花壇には、たくさんの露草が開花中です
■野菜や果物もぐんぐん育って・・
5月にコーナンで買い求めた、スイカ、メロン、ヘチマ、ゴーヤ、キュウリがすくすくと成長しています。メロンときゅうりは花がさいて、あー、よかった。
(メロンの花)
(メロン)
(スイカ)
(ナス)
(キュウリの花)
(レモン)
(レモンのつぼみ、開花)
(ミカン)
■ラベンダーが満開。いい香りで・・
屋上の東側には、壁面緑化用の辺寺の根元が植えてある花壇がありますが、そこのラベンダーがとてもいい香りを放っていて、保護者の方にもおすそ分けができそうで、あー、よかった。

すべてのクラスが散歩へ

2019/06/13

今日は午前中は爽やかな風が吹き、お散歩にはもってこいの日和となりました。すべてのクラスが散歩に出かけ、気持ちの良い1日を過ごしました。
私は午前中、千代田区役所の子育て支援課長に会い、ガードレール設置など3項目の要望書と皆さんからいただいた署名を渡してきました。また万世橋警察署には、3月下旬から同じ趣旨の要望を伝えてありましたが、今日改めて、同じ要望書と署名簿(写し)を届けてきました。 今回の要望書と署名簿によって、東京都と千代田区が協力して国道(都道)の昭和通りと区道の柳原通りの交差点問題を、再度、検討してもらえるものと期待しています。
ホームページの「お知らせ」もご覧ください。
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