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園長の日記

小学校の入学式

2019/04/08

千代田区は今日が、小学校の入学式。私はこれまで、八王子市の小学校に毎年、卒園児の入学をお祝いに行っていました。千代田せいが保育園からの卒園児をお祝いするのは、来年からです。数年も経てばいくつもの小学校に入学することになるでしょう。当園のある神田岩本町は、千代田小学校区になりますが、今年は当園から最も近い和泉小学校にいかせていただきました。
並ぶ官庁    広場   濠
帝の官居    とりめぐり
わが千代田区に誉あり
大東京の中心地
江戸の名残も風情にて
ここを都の都とぞ
澄める千代田の城の月
これはご存知、「千代田区歌」です。作詞は佐藤春夫、作曲は山田耕作。国家斉唱の後に、子どもも含めた参会者一堂で、これを歌うという千代田区にあっては当たり前の事ながら、新参者の私にしてみると新鮮でした。
「わが千代田区に誉あり」という歌詞は、祈念でも、希望でも、願いでもなく「大東京の中心地    江戸の名残も風情にて    ここを都の都とぞ」という「歴史的事実」であることに、改めて感慨を抱いたのです。ちなみに私の師匠は、今川中出身なので、この歌を歌うことができます。
さて、私の感慨について、もう少し触れさせてください。この3月まで私がいたせいがの森こども園は、八王子市の多摩ニュータウンにあり、街開きの1997年に開園しました。同じ年に小学校も開校しました。ですから地域の歴史はたったの22年です。開園当時のキャッチフレーズは「地域を創る保育園」でした。当時よく使われたキャッチフレーズに「地域に開かれた保育園」と言うものがありました。しかし、開く先の地域がなかったのですから、地域を創るしかなかったのです。
それにひきかえ、千代田区は徳川幕府の開幕まで遡るわけですから、その歴史の差はあまりにも大きすぎます。「千代田の城の月」の「城」は「江戸城」ですから、月を眺めるお月見ひとつにしても、その味わい深さは格別のものを感じます。今年は園のテーマを「地域」としました。千代田区が一体どこへ向かおうとしているのか。地域の方々と語り合いながら、まずは、よく見つめていく1年にしていきたいと思います。

藤森統括園長の講話

2019/04/06

藤森統括園長と私は、兄弟でも親戚でもありません。クラスの担任から「保護者の方から聞かれた」と聞きました。兄弟ではありませんが、私の師匠です。師匠がいなかったら、私はこの世界に足を踏み入れる事はなかったでしょう。そのいきさつは別の機会に譲るとして、今日は私の師匠の皆さんへのお披露目の日、と言うと変ですが、とにかく師匠の話をたくさんの保護者の方に早く聞いてほしいと思っていました。開園して1週間、最も早い土曜日に設定させてもらいました。今日ご参加いただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。以下、話を要約してご紹介します。

【どうしてこのような保育なのか】
今日の講演の内容は、2つテーマがありました。1つ目はどうしてこのような保育なのかということでした。私たちの保育は、「子ども一人ひとりを大切にした保育、子どもの主体性を育む保育」と言うことができます。
世界ではいま、保育の質に関する研究が盛んです。中でも、脳科学の進展によって、人生が健康で幸せであるためには、乳児の頃の在り方がとても大事であることがわかってきました。
例えば、一歳になる頃までに、環境から受ける刺激の感受性がピークになるという研究があります。その研究が正しいとすれば、赤ちゃんにとって必要な環境は親だけではなく様々な人々の応答的な関わりだ、ということになります。
これは人類の進化の中で、ずっと行われてきた子育てとも一致します。しかし日本では、家庭や地域にこども同士の群れ社会がなくなってしまいました。大人がさせる体験ではなく、子どもの方から環境に働きかけて、その変化が子どもに戻ってくるような体験が大事なのです。
【これからの時代に必要な保育】
AI技術の進展によって、今ある仕事の約7割近くがなくなってしまうだろう、と言われています。どんな時代になっても必要な資質や能力は何か?それは一言で言うと非認知的能力です。平たく言うと、何かを認識して覚えたり理解したりする力は、コンピューターが得意です。
しかし、人の気持ちに共感したり、自分の感情をコントロールしたり、何かと何かを組み合わせてクリエイティブで芸術的な営みを行うこととか、人と協力して何かを成し遂げる、そういった人間力が将来も、もっと必要になるだろう。そうした力を育てていくためにも、人と人の関わりを大切にして、長所に着目しながら持って生まれた力や脳のシナプスが強くなった部分を伸ばしていくこと、その人格特性を一人ひとりの個性として伸ばしていくような教育が必要になります。
【子育てのポイントについてQ&Aも】
参加された方々から、いくつか質問もありました。家庭での育児のポイントは?睡眠時間が与える発達への影響は?お稽古事についてはどう考える?こんな質問に、「師匠」から答えてもらいました。

子どもの内面世界を想像しよう

2019/04/05

すべての子どもたちが帰った後の保育園。誰もいないのに、子どもたちが残していった、様々な出来事がおもちゃ箱のように積み重なっています。1日を振り返ると言う事は、そのおもちゃ箱の中から私だけが知っているおもちゃを、もう一度手に取って、その数個のおもちゃをめぐる子どもの内面世界を追想することに似ています。まだ5日しか経っていないのに、もうこんなにたくさんのおもちゃが積み上がってしまった。もう、全てを紹介することを不可能です!毎日1冊の本が書けそうな位ですが、残念ながら1日は24時間しかありません。本当に残念です。
【だんだん子どもらしさを発揮】
「だんだんその子らしさを発揮してきましたね」「本当はこんなことやりたがってるんだよね、やっぱり」。日を重ねるごとに、そんな先生たちの会話が聞こえてきます。
ママやパパと別れて、1人で過ごした寂しさを、たった1日で乗り越えた赤ちゃんがいました。「たった1日で、けろりと泣きやんで。あんなに泣いてたのに」と今朝、ちっち組の先生が教えてくれました。君はどうしてそんなことができたのと、聞いてみたい。その子がもし話すことができたら何と言ってくれるんだろう。「ママと別れるのは嫌だけど、別れちゃったあとは忘れてた。だって、こんな面白いことがいっぱいあるんだもん。泣いてる暇はないわ」とでも言ってくれそうな気がします。
私はこういう子どもたちの姿の中に、本来の子どもらしさを見出します。心理学者だったら、順応性が高いとか、レジリエンスが高いなどと言うのでしょうが、私には、「子どもは複数でいて初めて子どもであり得る」と思えて仕方がありません。だから先人は「子」ではなく「子ども」と複数形で表したのでしょう。英語のchildrenも複数形ですね。
【制止を振り切ってでもやりたい欲求の強さ】
また1歳児クラスの中だけでは飽きたらず、とにかくいろんな場所を探索してみたいと言う子もいます。その、やってみたいと言う意欲の強いこと、強いこと。まさしく子どもらしい子どもです。私はその姿を、おおらかに肯定します。大げさな話ではなく、真実の話として、この「新しいものへのあくなき欲求」という、持って生まれた資質があるからこそ、アフリカではなく日本と言うこの極東の地にまで、私たちホモ・サピエンスの先祖がたどり着けたのです。「そっちには行かないでね」「それはやらないでね」と言う制止言葉を振り切って、人類は地球上に広がっていきました。
【好奇心いっぱいの子どもたち】
その子もまた、移動できるようになってこの数ヶ月の間に、同じような制止言葉をもう何十回も聞いてきたはずです。それは顔を見たらわかります。その子はその言葉を聞く前から、「この人もまたきっと、私に向けて、やっちゃダメとか、そっちに行かないでとか、そんなことを言うだろう」と、もう想像がついている顔をしています。ものすごく賢くて、そんなことを言いに私に近づいて来てるんだろうなと、空気を読みきっています。子どもにとっては、全てが新しいことの発見の連続だから、その面白さ、楽しさに比べたら、「それを我慢してやらないでおくなんてできないわ」と言う表情をしています。
【ちょっと想像してみよう】
私たちはその欲求の強さをどうやったらリアルに想像できるでしょうか。大人の場合に置き換えて想像してみるとしたら、こんなのはどうでしょう。例えば、その欲求の強さは、ディズニーランドのアトラクションに2時間並んだ後で「今日はもうこれで終わりです」と言われて入れなかったときの気持ちぐらい悔しいと想像してみてください。そんなことになったら、ブーイングの嵐ではありませんか。私にはまだ子どもの方が素直だと思います。まだ生まれて2年も経っていないのに、とても我慢強く物事に接しています。それに比べて大人の方が切れやすく短気です。
だから、たいていの保育園は、最初からそんな面白い情報に接しないように、そんな習慣をつけないように、管理保育を行うことになっていくのです。
社会的なルールを身に付けて、自分の気持ちをコントロールできるようになるのはもう少し先です。ですからこの時期を大人から見たら何でも抵抗するように見えるので「いやいや期」などと名づけましたが、これは現代社会の環境がそういう名前をホモ・サピエンスに貼り付けただけです。子どもたちの中には、何でもやりたがるキュリアス・ジョージ(好奇心いっぱいのジョージ。日本語訳はおさるのジョージ)がたくさんいるのです。

保護者会とボルダリング

2019/04/04

【にこにこ組の保護者会】

今日はにこにこ組の保護者会がありました。登園後、おうちの人と別れて部屋で遊んだあとで、また10時30分にお迎えに来てもらい、親子揃っての集いとなりました。親と子どもと先生が丸いテーブルを囲んで顔を見合わせて座ったので、「なんだか、『にこにこ村』の村会議といった感じですね」と、私が話し始めると、子どもたちもママやパパの膝からテーブルの上に身を乗り出すように「何が始まるのかなぁ」と、いった様子で私を見つめてきます。一人前に「ぼくたちも村会議にちゃんと参加してるよ」といった面持ちで、とってもいい雰囲気でした。「お互いに仲良くなることが、子どもにもいい人的な環境になりますよ」といった話や、2歳児クラスの発達の様子を話させてもらいました。最後の懇親会では、ご家庭から子供の名前の由来や、名前に込めた思いを紹介してもらいました。
【基本的生活習慣の自立】
満3歳になる頃までに、人はいろんなことが自立していきます。保護者会では遊び、食事、睡眠、排泄、衣服の着脱、清潔のそれぞれの「自力」の姿や、そうなっていくためのポイントについて簡単に触れました。今日は10分ぐらいしか時間がなかったので、ごくごく、簡単にしかお話できませんでしたが、このことは繰り返しお伝えしていくことになるテーマです。どの自立にも共通するのは、自発性と言うことです。言われてやれる、強制されてやると言うことでは自立とは言いません。自らそれができるようになる自発性という心を身に付けること。これができたら、その後の人生に大きなプラスになります。「保育の質はプロセスにある」とよく言いますが、子どもの育ちにも結果ではなくプロセスが大事であるということがあります。それは、自分で行動に移すことができる内発的な動機を持つ事。それを育てようとするとき、私たち大人の子育ての構えは、あーしなさいこうしなさいと言うことではありません。どうやったら自分からやるような言葉かけや気持ちのやりとりをするかと言うことになってくるのです。
【ハザードとリスク】
遊びの中には、やり方によってリスクが大きくなることがあります。リスクとはハザード(災害や事故、ハザードランプのハザードです)が起きる確率のことです。私たちの生活の中に、リスクゼロと言う事はありません。限りなくゼロに近い状態から、必ずハザードが起きるリスク100%の状態まで、その間のどこかにあります。歩いていても、自転車に乗っていても、自動車を運転していても、電車に乗っていても、飛行機に乗っていても、いずれもリスクがあります。ただし私たちはそれを止めません。それはどうしてでしょうか。人によっては危ないからと思って、自動車や電車や飛行機に乗らない人もいます。多くの人がそれを利用するのは、「受け入れられるリスク」だからです。もしその手術をしたら90%命を落とすと言われて、そんな高いリスクを犯してまで手術をする人はとても少なくなるでしょう。反対に90%成功しますと言われるから、私たちの多くは手術を受け入れるのです。
【ボルダリング、事始め】
何の話をしているかと言うと、リスクの低いボルダリングの遊び方の話です。安全に遊ぶには、正しいルールを守ることで、リスクはとても少なくなります。今日はそのルールを学びながら、安全に飛び降りる方法を先に学んで、手と足を必ず1つずつ動かすことなど、基本的な動作を確認しながら、先生が補助についてボルダリングをしてみました。
子供たちは何かを学ぶことが大好きです。何かができるようになったことが大きな「喜びと自信」になっていきます。その姿は、まるで乾いたスポンジが水を一滴も残さずに吸い取っていくような活力を感じました。このように、型から入って身に付く事は「精神の集中を伴う心地よい緊張が、意欲に変わるような活動に限る」と言うことがよくわかります。子どもと先生の関係を眺めていると、日本の芸能等の子弟関係で使われる守破離と言う言葉を思い出します。ボルダリングの「守」に意欲的に取り組んでいる子どもたちでした。

乳児の保護者会と楽しい食事

2019/04/03

【ママと離れたくない】

「ママ、なんで行っちゃうの」。昨日までは親子で一緒だったのに、今日から1人になる時間が始まった乳児のお友だち。ママと離されて寂しくなったり、別々になることに不安を覚えて泣いてしまったり。0歳児のちっち組や、1歳児のぐんぐん組、そして2歳児のにこにこ組の一部の子どもたちにとって、今日はちょっと辛い日でした。でも、ママと再会したら、また気持ちを立て直して、側で遊び始めるような子もいましたね。
今日は10時半から、ちっち組とぐんぐん組の合同保護者会でした。赤ちゃんたちが1時間半ほど親から離れて、再開してからの、親子一緒の保護者会でしたから、「家の子は1人でどうだったかしら」と、心配だったことでしょう。
でも、保護者会でお話ししたように、おうちの人と離れて寂しがったり、不安を覚えるのは自然な発達の姿です。安心して身を任せられる身近な人と、そうでない人をしっかり区別できる認知力と、知らない人を警戒する力がきちんと備わっている証です。ママと再会して、泣き止み安心できる人にすがる力が感情コントロールを豊かにしていきます。
【人類の子育ての仕方を見習おう】
人類はそうやって何十万年もの間、赤ちゃんの頃から親以外の人に抱っこされたり、世話を受けて育ってきたのです。お母さんだけで、自分の赤ちゃんを育ててきた歴史は人類にはありません。お母さんだけに育児を担わせることが、過剰な負担を招き、精神的に追い詰められたり、担わなくても良いはずの責任感を感じすぎたりしてしまっています。そのあげく虐待と言う不幸な親子関係が生まれてしまうこともあるのです。これはお母さんの子育ての力の問題では決してありません。私が好きな「一人の赤ちゃんが育つには、村じゅうの人が必要」というアフリカのことわざは、例え話ではなく、実際にそうなのです。
【大事な子育ての要諦】
子育てのコツは、意外かもしれませんが、肩の力を抜くことです。自分の考えだけで、良かれと思ってやることの中で、もし「子どもにやってあげたいけど、それをやるのはかなり負担だなぁ」と思ったら、ぜひ、相談してください。現代の世の中に広がっている「ベビー○○」とか「〜幼児教室」などをやらないとダメになるかも、とか考えて不安に思っていたら、なおさらです。心の力こぶこそ、マッサージが必要かもしれませんよ。
【発達は、突然やってくる】
しばらくは、ママやパパと離れて過ごせるようになるまで、子どもたちには、ちょっとした試練が続きますが、それがずっと続くわけではありません。生まれながらにヒトが持つ他人に信頼を寄せる力と、いろんな他人と関わって生きていく力を信じてあげてください。しばらくすると、お迎えに行っても「え、もうお迎え、まだ遊びたい」といった表情を見せるようになるかもしれません。発達は突然やってくるもの。まるで恋のように。そんなつもりで、子育てを楽しみましょう。
【早くもお集まりが成立】
さて、幼児クラスはどうだったでしょうか。午後のミーティングでは「計画通りにいかなかった」と言うので、「そりゃそうだろう、そううまくは行かないよ」と思って報告を聞いていたら、反対でした。朝の自由遊びを午前中は継続する計画にしていたけど、お集まりができてしまったといいます。いい方に裏切られたと、先生たちも嬉しそうです。
お友達は、集団生活がはじめてのお友達もいますが、経験のある子どもたちも多いので、それまでの園生活の習慣が垣間見られて、微笑ましいエピソードもありました。
【食事は楽しく会話を弾ませて】
園長と事務長は、クラス担任の先生たちと同じように2階のダイニングで子どもたちと一緒に食事をします。ところが、今日は少し遅れて加わりました。私が「園長先生も一緒に入れて!」と言うと「いいよー」と元気な声が何人もから返ってきて、一気に場が活気づいたそうです。それまでは、シーンと静かだった時間があったそうで「20分間の食事は静かに食べる」というのがルールだったお友達が何人かいたらしいのです。
せっかく身に付いた習慣なのに、変えてしまって申し訳ないなぁとも思いましたが、食事は人間の場合、歴史的にも世界的にも大切なコミュニケーション文化であり、会話と食事は本来、セットです。話をしたいから「お茶でもしませんか」であり、懇親のために「食事会」「女子会」があるのであって、それが「おしゃべり禁止」だとしたら、ブラックユーモアです。外交でも会談には「晩餐会」がつきもので、お互いが仲良くなるためにも、食事は大切な場なのです。
というわけで、私は何人かお友達と話を弾ませて「友達」になりました。ある子からは「園長先生、自動車買ってあげるよ」と言われました。「えっ、ほんとうに!すごいなぁ」と嬉しがってみると、「大人になったらね」。これには爆笑でした。

保育が始まりました

2019/04/02

【慣れ保育始まる】
今日から保育が始まりました。子どもが園生活に慣れていくためには、ここが安心できる場所だと、実感できることが一番です。その様子を見ていると、小さい赤ちゃんたちは、お母さんが側にいて、遊んでいました。また、すこし慣れてくると0歳児クラスと1歳児クラスがつながっている室内空間の中で、好きな遊びに夢中になったり、廊下や玄関にまでお母さんと探索にくる子どももいました。改めて子どもは好奇心いっぱいなんだなぁと、思います。人は探究心を持って生まれてきます。新しいものが大好きです。興味ある物や場所を見つけると、またそこへいきたがります。安心できる人が側にいるから、ちょっとあっちまで行ってみよう、これなんだろう、そのような自発的な興味が湧き上がってきて、行動を促していくのです。その中で、育ちに必要な体験を身に付けていきます。
【昼食も始まる】
今日は、お迎えの時間がいろいろでしたが、4歳児のらんらん組の子どもたちは先生たちと一緒にお昼ご飯を食べました。昼食のご飯や、主菜のお肉、副菜の野菜、それぞれを「いっぱい」「ちょっと」など自分が食べきれそうな量をよそってもらい、美味しくいただきました。食事の歌を歌ったり、食べる前の挨拶をしたり、なんでも初めての連続でしたが、不安そうな子が誰もいなくて満足そうな子どもたちでした。
【引き継ぎ顔認証の登録】
逆光になってしまうことが原因なのか、登録していただいた顔の情報ではうまく自動ドアが開かないケースが目立ちました。子ども一人当たり、10人まで登録できるので、送迎をする方の人数に余裕がある方は、同じ人でも別の時間等で登録をしておくと良いのかもしれません。メーカーの方と相談しながらどうやったらスムーズに反応するようになるか、いろいろやっていきますので、ご不便をかけしますがよろしくお願いします。

地域に根ざした保育園をめざして

2019/04/01

ご入園おめでとうございます。いよいよ園生活のスタートです。4月から仕事を始めるにあたって初めて子どもを保育園に入園させる方、仕事は継続中だが他の保育園などから転園される方、いろいろなライフストーリーの中で、入園は皆さんのご家庭にとって、一つの大きな節目になることでしょう。私たち職員にとっても、できたばかり園舎での生活ですから、正直なところ、どんな生活が始まるのか、楽しみであると同時に、まだまだ見通せない面もあります。ただ昨年11月の開園説明会や2月の入園説明会でお伝えしてきたように、子どもたちが保育園生活の主人公です。この町が故郷になっていく子どもたちにとって、何がふさわしい経験や環境になるか、皆さんと一緒に楽しい生活を作り上げていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

ところで、千代田せいが保育園の住所は、神田岩本町15番地7です。神田須田町二丁目がすぐ隣です。保育園は4月から岩本町三丁目町会に入会します。皆さんはご存知なのだと思いますが、昭和通りができる前までは、保育園のある場所と、通りを挟んだ東側とは、同じ町会だったそうです。現在は昭和通りによって園のある場所が飛び地のようになってしまいましたが、柳が昔並んでいた柳原通りは東西に長く繋がっています。保育園が所属する町会は岩本町三丁目町会なのです。訳して「岩三」と呼ばれるこの町会は「既製服問屋街発祥の地」で、高度経済成長期には、ここから全国のデパートへ既製服がどんどん出荷されていたそうです。さらに歴史を遡ると、江戸時代には古着市が開かれていました。今風に言えば「メルカリ発祥の地」でもあるのです。

こうした専門問屋街が江戸城下町にまで遡る下町文化だとすると、その風情を少しでも感じてもらえたら、と園舎を「蔵」のイメージにしたのが、私の上司にあたる統括園長の藤森平司です。藤森は今川中学校出身で、幼少期を鳥越神社のそばで過ごしました。この地に私たちが縁をいただいたのも、それが決め手です。江戸っ子は「喧嘩っ早いが涙に脆い人情家」「いきでいなせで、細かいことにはこだわらない」と言われます。藤森も「話はぶっきら棒に聞こえるが、本当は優しい人が多い」とよく言います。

4月6日(土)には、藤森統括園長が保護者の皆さんに講演をします。アフリカのことわざに「一人の子どもが育つには村中の人が必要」というのがあります。私が好きな言葉です。いろいろな視点で保育を語っていきたいと思います。この巻頭言の他に、ホームページの園長の日記も併せて読んでみてください。

「令和」元年の入園式

2019/04/01

【地域に根ざした保育園をめざして】

(園だより「巻頭言」 2019年4月1日発行)
ご入園おめでとうございます。いよいよ園生活のスタートです。4月から仕事を始めるにあたって初めて子どもを保育園に入園させる方、仕事は継続中だが他の保育園などから転園される方、いろいろなライフストーリーの中で、入園は皆さんのご家庭にとって、一つの大きな節目になることでしょう。私たち職員にとっても、できたばかり園舎での生活ですから、正直なところ、どんな生活が始まるのか、楽しみであると同時に、まだまだ見通せない面もあります。ただ昨年11月の開園説明会や2月の入園説明会でお伝えしてきたように、子どもたちが保育園生活の主人公です。この町が故郷になっていく子どもたちにとって、何がふさわしい経験や環境になるか、皆さんと一緒に楽しい生活を作り上げていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

ところで、千代田せいが保育園の住所は、神田岩本町15番地7です。神田須田町二丁目がすぐ隣です。保育園は4月から岩本町三丁目町会に入会します。皆さんはご存知なのだと思いますが、昭和通りができる前までは、保育園のある場所と、通りを挟んだ東側とは、同じ町会だったそうです。現在は昭和通りによって園のある場所が飛び地のようになってしまいましたが、柳が昔並んでいた柳原通りは東西に長く繋がっています。保育園が所属する町会は岩本町三丁目町会なのです。訳して「岩三」と呼ばれるこの町会は「既製服問屋街発祥の地」で、高度経済成長期には、ここから全国のデパートへ既製服がどんどん出荷されていたそうです。さらに歴史を遡ると、江戸時代には古着市が開かれていました。今風に言えば「メルカリ発祥の地」でもあるのです。

こうした専門問屋街が江戸城下町にまで遡る下町文化だとすると、その風情を少しでも感じてもらえたら、と園舎を「蔵」のイメージにしたのが、私の上司にあたる統括園長の藤森平司です。藤森は今川中学校出身で、幼少期を鳥越神社のそばで過ごしました。この地に私たちが縁をいただいたのも、それが決め手です。江戸っ子は「喧嘩っ早いが涙に脆い人情家」「いきでいなせで、細かいことにはこだわらない」と言われます。藤森も「話はぶっきら棒に聞こえるが、本当は優しい人が多い」とよく言います。

4月6日(土)には、藤森統括園長が保護者の皆さんに講演をします。アフリカのことわざに「一人の子どもが育つには村中の人が必要」というのがあります。私が好きな言葉です。いろいろな視点で保育を語っていきたいと思います。この巻頭言の他に、ホームページの園長の日記も併せて読んでみてください。

園長の日記〜子どもの育ちと私たちの保育

2019/04/01

「子どもを取り巻く環境によって、子どもの発達を促す経験がどのように違ってくるのか」。私たち社会福祉法人省我会は、このことの探求に多くの時間を費やしてきました。この「園長の日記」では、園長から見た園全体の動きや、保育エピソードをとおして、保育の意図や意味、子どもの姿の捉え方などを語っていく予定です。

入園式(入園セレモニー)の準備

2019/03/30

4月1日10時から入園セレモニーです。会場は2階です。園歌を歌い、担任を紹介してこれから始まる保育の内容を紹介します。そして出し物を楽しんでもらう予定です。園便り4月号や保健のしおりをお渡しし、その後は、遊具が入ったゾーンで親子で昼頃まで過ごしてもらいます。今日はその会場セッティング、配布書類の印刷などをしました。
4月1日は午前11時過ぎ、新しい元号が発表されます。日本の歴史に必ず残る1日になります。その日が入園式であったことが、子どもたちに語り継がれていく記念日になりますね。
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