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園長の日記

ぎゅ〜っと

2023/05/29

今日は二人の子どもを「ぎゅっ」と抱きしめてあげました。子どもは水分補給と同じで、心が乾くことがあるんですよ。瑞々しい心を取り戻してあげるために、膝の上で大好きだよ〜、ってぎゅ〜っとしてあげます。まるで植物が日光と水を求めるのと同じみたいに。

そうすると、それで子どもの表情は和やかに落ち着き、笑顔が戻り、自分から膝を降りて走り出します。大人が子どもにこうしてほしい、ああしてほしいと思うときは、なおさら。それは、抱きしめてあげて、心をうるおいいっぱいにしてあげてから。子どもの心の葉っぱはぴーんと、ツヤツヤと輝き出すのです。

活気にあふれた話しあいに参加

2023/05/27

ある知人の保育園で夕方の園内研修に参加しました。子どもの写真や動画を見ながら、ああだ、こうだと話しあいです。先生たちが活気に溢れています。夕方6時すぎにお開きですが、学びたいという気持ちに溢れている職員の多い園は、保育も生き生きとしています。そして清潔で装飾も綺麗です。保育をよくしようとすると、子どもが生活する舞台を綺麗にしようとします。子どもの表現したものを慈しみ、飾ろうとするでしょう。子どものいいな、という姿に気づいたら伝えたくなるでしょう、保護者にも先生にも。そんな気持ちで保育ができたらいいよね。そんな話にもなりました。

継続は力なり

2023/05/26

今日は午前中に睡眠講座をZOOMで開き、午後から職員との打ち合わせがいくつかあり、夕方に絵本の読み聞かせをして、午後6時から岩本町三丁目の総会に出席し、その後は夜の職員研修会でした。

どれもこれもテーマは違えども、子どもの経験をよりよくするために必要な、ちょっとずつの工夫の連なりです。保育がもしネックレスのような大事な装飾品だとしたら、一部をよく磨くと他の曇りに気づき、そこを磨こうとすることに似ています。

あるいは拡大すると「あ、ぼんやり汚れてるなあ」に気づいてメンテする。全部を磨くとやっぱり見違えるほどキレイになったりするものです。遠目から見ると、あまり違いがないように見えて、でも続けると全体が少しずつ良くなっていくはず。そう思いたい。そして、きっとある日、振り返ると遠くまで来たなあ、って思えるのじゃないかと。一歩でも半歩でも、歩くことが大事。やらないとずっとゼロ。

また違う話ですが、例えばどんなに忙しくても毎日30分の読書。300日だと150時間にもなる。15分でも75時間。これだけの話し合いがあれば何かが変わるはず。こういう積み重ねを生み出す粘り強さは大事だろうなあ。でもそれを動かすモチベーション、エンジンを持つことがないとね。グライダーじゃないのよ、自分で飛べるように、目的地を探して。もっとも難しいのは組織の場合は、その共有。これが肝。

絵本を読んであげながら

2023/05/26

5月26日の園長の絵本ダイムには松岡享子さんと松居直さんのを用意しました。お二人が対談をした古い記事を、この園長の日記で紹介したことがあります。まだお元気なころのお二人。そのお二人がもういないことを思い出しながら、「おふろだいすき」と「だいくとおにろく」を読もうと用意しました。

このような絵本は親子で、あるいは少ない人数で読むほうが、その子の理解や気持ちがわかって楽しい。というのも、その架空の世界のなかに没頭する度合いは、それぞれだから。また、その入り込んでいる感覚をそばで感じ取りたくて。あるいは、その「ああ、どうなってしまうのかなあ」とつぎの展開へ心が奪われていく感覚をより濃く一緒に共有したくて。そして最後は・・・ああ、よかったね、と戻ってくる幸福感。その世界をいっしょに味わったという安心と満足の共有感覚。これがあるから絵本は楽しい。そう思います。

でも、今日実際によんだのは「おふろだいすき」と、どうしてももう一回やってほしいというので前回も読んだ「かえうたかえうたこいのぼり」。もう一冊は「電車がいい」というので「がたんごとん がたんごとん」。「だいくとおにろく」はまた今度ということに。

松岡さんは幸せな絵本の時間をとても大事にされたし、松居さんは、子どもの世界の未知への広がりを切り開いた方。その貢献は実に心からありがたい。そうだ、お二人の特集を近いうちに組もう、せいが文庫で。

国際理解の意識の芽生え

2023/05/25

園生活には行事や栽培活動、他園との交流など「共通体験」といって、子どもたちが同じ活動を体験することがよくあります。毎月開かれる誕生会もその一つで、当園ではその月に生まれた子どもたちを乳児と幼児に別れてお祝いします。

担任がお友達の年齢やよいところ、好きな遊びなどを紹介してあげたり、お友達からの質問に答えたりします。そしてプレゼントを渡して歌を歌ってお祝いします。その後、毎回、ちょっとしたお楽しみの出し物があります。今月は乳児は絵本の読み聞かせ、幼児は世界の国を紹介するスライドショーでした。

絵本の読み聞かせにしても、何かの紹介にしても、それが子どもたちにとって身近なものになるのは、よく知っている好きな先生がやってくれるからでしょう。例えば今日の世界の国の紹介は、T先生が実際に旅行に行って撮ってきた写真や動画を使っているので、その写真や動画の中にT先生が出てきたり、実際に出会った人や出来事の話がリアルでとても身近な感じがします。「これ、つぼいっちが撮ったの?」とか「あ、(先生の)バイク乗ったの?」とか、興味がぐ〜んと湧いているのがわかります。

今回のテーマは「いろんなくにのみちをあるいてみよう」でした。紹介された国は、日本、エジプト、ヨルダン、レバノン、タジキスタン、キルギス、ソマリランド、エチオピア、ガテマラ、ヘルーと、ちょっと大人でもあまり行ったことがないような国々ばかり? ではないでしょうか。というのはT先生は若い頃から世界50ヵ国以上を訪ね歩いてきたバックパッカーでもあり、いろんな国の生活や文化や考えを実際に体験しています。

話は保育園の前の「道」から始まりました。見慣れた風景の中にある「道」。散歩で通る道で見かけるスーパーマーケットが映し出されると。「あ、マイバスケット!」「◯○ちゃんのち(お家)!」と声が上がります。日本の「田舎の風景」も映ります。山、田んぼ、青い空に白い雲。長閑な自然な風景です。その風景は真ん中にアスファルトの道路が走っています。そうやって景色を見ると、私たちは「道」からしか景色というものを見ていないのだなあ、と気づきます。人が歩けるところからしか、見ていないかもしれない風景。

 

そして浅草寺の仲店通り。「あ、行ったことある!」・・この春は外国人が大勢歩いていて、数年前の風景に戻っています。その観光地のように見える風景は、今後<日本中でみられるようになるかもしれない風景>かもしれません。

(写真:レバノンの市街地)

すでにスーパーマーケットや牛丼チェーン店の人は、中国、韓国、ベトナム、インドネシア、ネパール、スリランカ、ウズベキスタンなど、いろんな国の人が働いています。こんなに身近に外国の人がいるのに、まだ接点があまりありません。そのうち、その方々の子どもを保育園で預かるようになって、家族ぐるみのお付き合いが始まるかもしれません。

(写真:レバノンから見たシリア方面。あの山脈の向こうは戦争をしている)

映像は世界地図、国旗、そしてその国の道から見た風景、スパーマーケットに相当する食べ物を売っているお店、人々の姿、話し声、そういうものが順番に映し出されていきました。T先生の意図は、見ている子どもたちに、道とスーパーがどうなっているか?という視点をもって、自分が歩いているように感じてもらえたら・・というものです。

(写真:タジキスタンは平均高度は約3000m。世界で最も標高の高い山岳国家)

タジキスタンの写真を見せながら「みんながよく知っているものが、何もないでしょ、何がなんだと思う?」というナゾナゾに一生懸命考えています。答えは「木や草とか、ないでしょ。ここは富士山よりも高いところだから、野菜や果物や草が生えないんだよ」。(そういえば、子どもたちは、クイズや謎々にすると、とてもよく考えてくれます)そして「じゃあ、牛は?」「草がないから牛さんや馬さんもいないんだよ」「食べ物がないの?」「そう、もっと低い場所から運んでくるんだって」・・

(写真」:ヨルダンの市場)

今回の旅で出てくる国の中で、日本のスーパーのように、建物の中に整然と食糧品が並んで売っているようなところは都市部以外にはほとんどなく、道端に点々と敷物を広げた露店が連なっていたり、荷台が並んだ屋外マーケットのような市場に大勢の人々が行き交っているという光景です。

(写真:キルギスまで降りると牛や馬の群れが列をなして道路を歩いている)

自動車と自転車の走る道路を、女性が頭に荷物を乗せて歩いていたり、何十頭もの馬や牛が歩いていたりします。日本では見たことがない人々の様子に「おもちゃ屋さんはあるの?」などと、見入っていました。

世界の旅は、中東、アジアからアフリカへ。

(写真:エチオピアの住宅街と市場)

経済統計で「貧しい国」と言われるアフリカの国々。実際には国と地域でその実態は様々。そのひとつ、ソマリランドの空は澄み切って美しいのですが、生活圏は「ほら、道にいっぱいゴミがあるでしょ、ゴミも処理するところが少なくて困っているんだよ。雨がほとんど降らないから、草とか野菜とかも育たないんだ」と。♪はたらくくるま、でよく知っている「ゴミ収集車」なんてないんだよ。

(写真:ソマリランドの道路と澄み切った青い空)

ガテマラは地盤沈下で近くの湖よりも低くなり水浸しになってしまった道路に「どうして?」「雨?」などと、疑問の声が挙がりました。私も子どもたちと一緒に「へえ〜、そうなんだ〜」の連続です。気候変動や戦争、経済の話は難しくても、子どもたちは着ている服や言葉の違いに気づきます。

(写真:ガテマラの水没地域)

また私たち大人も、食べ物ひとつにしても、日本はなんと贅沢な暮らしなんだろう、食料品がちょっと歩いて行ける場所に、こんなに豊富に並んでいるのが、まるで奇跡のように思えてきます。

最後はペルーの地上絵。道路からは、その絵は見えません。飛行機のない時代に、描いた本人たちにもその全体像を見たことはなかったはずなのに、よく描いたものです。T先生の撮った延々と続く「車窓からの動画の風景」を見ていて実感します。

 

(写真:ペルーの砂漠と上空からみた地上絵)

私たちの知らないこと、不思議なことがたくさんありますね。彼の話を聞いていると「日本の中だけで考えているとヤバイかもなあ」と思います。私たちが常識と思っている生活のあり方や、染み付いている考え方の、ある種の偏りに気付かされるひと時でした。

木場公園で気持ちよく体を動かす

2023/05/24

今年度2回目のバス遠足は、江東区にある木場公園で前回と同じ。ただ前回は芝生が広がる原っぱで遊びましたが、今日は遊具のある「冒険ひろば」。この4月からの新入園児ら、ここの遊具が初めてのお友達もいるので、私も同行してその様子を見たり、実際に一緒に遊んできました。ここの公園は3〜6歳からの大型遊具の他に、2〜3歳も遊べるものもあるので、発達にあった遊びを選ぶことができます。

当園が初めての方のために、これまで繰り返しお話ししてきたことではありますが、少し当園の運動の考え方を説明します。すでにご存知の方も多いと思いますが、そうだった!ということがあるかもしれません。

当園の3階にある「運動ジム」は幼児期に身につけたい基本動作のうち、ふわふわした床で立つ、ハイハイする、転がる、寝転ぶ、棒状に転がる、逆立ちする、クライミングの壁に上る、よじのぼる、常設のネットにぶら下がる、綱にぶら下がる、ブランコで揺れる、トランポリンで跳ぶなどが日常的にできるので、皆さんには入園の見学などの時に「体のバランスがよくなります」とか「身のこなしが滑らかになります」と説明していますね。体幹がしっかりして、柔軟性や平衡性などがよく育ちます。基本動作だと言いながら、日本の住宅の中では、少し意識しないとやらない動きです。

今日のような公園では、それがさらに空間的にも広がり、走る、跳ぶ、飛び乗る、かけ上がるなどができます。滑り台で滑る、ツリー状のネットに登る、ターザンロープにつかまって滑空するなどを、何度も何度も楽しんでいました。前回の広場では、かけっこや鬼ごっこなど、それは身体的な大きな動き、加速する、ステップを踏む、身をかわす、しゃがみ込む、反転して走る、などの要素が盛り込まれていました。

外遊びは、晴れれば毎日行います。もうすぐ、プルも屋上で組み立て、浮く、泳ぐなどの動きも楽しみます。この頃にいっぱい体を動かして、身体的な運動による喜び、充実感を味わってもらいたい。体を動かすことが楽しいと思い、朝の睡眠からの気持ちののいい目覚めとつながってもらいたいと思っています。

わらべうたと音楽、リズムのある歌やダンスなどは乳児でも毎日でも、身体とのかっこよさやポーズをとること、体の仕組みへの意識づけ、身体的な表現などは6月からのコンテンポラリーダンスなどで楽しんでいく予定です。

そういえば随分前のことですが、NHKのお母さんといっしょの番組作りに、身体的な運動遊びに中村和彦さんが関わって36種類の動きが必要であることを知り、その表をクラスに貼って「こんな動きがあるかどうか」をチェックしていた時期がありました。その36種類は、早寝早起き朝ごはん運動にも取り入れられました。

今の園では、園庭がないこともあり、設計段階から室内でできる運動と、屋外でできる運動を分けて、乳幼児期に必要な基本運動は全てカバーするようにしています。そこで遊具がない児童遊園が多いので、何もなくても運動量が増える「鬼ごっこ」を積極的に取り入れてきました。それが「鬼ごっこのある街ちよだ」プロジェクトです。

ただ、その種類の運動をする絶対的な時間はまだまだ足りないでしょう。また三輪車に乗ったり、ボールを投げたり、バットを振ったりサッカーをしたり、ドッチボールのような道具や遊具を使った運動は、児童遊園ではできません。そこで旧今川中の校庭利用や近隣の園との交流をコロナ後は活性化させます。

そういう意味でも園庭があれば、朝夕にも遊べますが、当園のような環境では午前の限られた時間になってしまいます。そのためにも室内の運動ジムや屋上、ベランダ、川向かいの児童遊園などをこまめに使っていくようにしているのはそのためです。園舎全体を、地域全体を園庭にします!というのは、そういうことでした

小学校区で初の保幼小連絡会

2023/05/23

当園のある場所は、千代田小学校区になります。今日は、その千代田小に学区内の公立幼稚園、公私立保育園が集まって初めての保幼小連絡会が開かれました。幼稚園、保育園から年長児の生活や遊び、活動の様子を写真を使って伝え、小学校からは現在行っているスタートカリキュラムの説明がありました。1時間の会合でしたが、これから始まることへの第一歩として、今日は記念すべき日になりました。

親子遠足で「屋形船&地域」を楽しむ

2023/05/20

地域の方々と創り上げていく保育。それは日々の保育が最も大事なのですが、ある意味で、今日のような親子遠足もわかりやすい例かもしれません。屋形船から見えた風景はいかがでしたか? 船から見える保育園、すぐそこに見えた神田川の川面、和泉橋や美倉橋の裏側、立ち並ぶ船宿、隅田川の流水の迫力、上部が雲に隠れた東京スカイツリー、隅田川テラス・・・保育園の前の防災船着場から屋形船に乗って浜町公園まで、短い時間ですが、普段と違う景色がおもしろかったですね。

第一便の皆さんには、乗船前にご紹介しましたが、今回の屋形船の行事ができたのは、多くの方のご協力の賜物です。

まずは「ちよだの水辺を魅力ある都市空間に再生する会」(略称:ちよだ水辺のNPO)の理事長、岡田邦男さん。開園当初の親子遠足で、屋形船を手配してくださって依頼の足掛け5年のお付き合い。この会の支援がなければ、一般開放していない防災船着場を使って、乗船することはできません。

https://www.chiyoda-rs.net

船宿は三浦屋さん。ちよだ水辺のNPOの大切な主役です。このイベントもご好意で成り立っています。

その間を取り持ち具体的なイベントプランニングを立ててもらっているのが、スリークロストラベルの堀内さん。旅行企画、とくに観光クルーズのバリエーションが豊富です。

https://www.threextravel.com/about-3

ちよだ水辺のNPOは、神田川、日本橋川、皇居の内堀、千鳥ヶ淵などの「水辺」を綺麗な魅力ある景観にするための特別非営利活動法人で、町会連合会の会長をはじめ、行政、区議会、観光協会など地元のまちづくりの主役が区の条例に基づいて活動しています。その一環に、保育園の行事「親子遠足」も、位置づけさせてもらっているわけです。

防災船着場の前には和泉橋出張所がありますが、ここに移転する前は当園がいまある場所に建っていました。この春から所長に異動された宮原智紀さんも朝から駆けつけてくださり、ご挨拶いただきました。桟橋の前の階段のある空間は、実や「佐久間橋児童遊園」という公園でもあり、園児はいつもここでも遊ばせてもらっています。出張所のすぐ裏、神田川川です。

ここの花壇の花植え(アダプト)が年2回ありますが、ちよだ水辺のNPOが、お茶の水ロータリークラブと佐久間橋一丁目町会と協力して実施しており、当園も参加させてもらっています。花植えは5月と10月の土曜日です、その都度、ご案内しますので、ぜひ親子でご参加ください。

ゆくゆくは浅草や竹橋のような水上バスの乗り場になれば、秋葉原からお台場や、浜離宮あたりまで、保育園の日常の水上バス遠足を実現させたいと思っています。区の条例ができるように、皆さん応援よろしくお願いします。

今回は、このようなルートでしたが、親子遠足は私たちの住む街を知り、住む街への愛着を深めようということを大切にしています。いろんな場所に行ってみましょう。同時にご家族同士の親睦も深めてもらう機会になってもらえたらと実施しました。第3便の到着がお昼頃になってしまいましたが、みんなで輪になってミニレク「ここはせいがのひろば」を楽しんでもらいましたが、いかがだったでしょうか。

気になる場所や団体、応援したい活動など、ぜひご参加ください。どんなテーでも、皆さんの小さな支えが大きな動きになっていく源です。興味があったら気軽にお声掛けください。お互いの関係と世界を「いい感じ」で気持ちよく広げていきましょう。

午後は、晴れ間も増えて、保護者の方が主催した第3回春のピクニックも、のんびりした懇談の時間となってよかったですね。卒園した子どもたちと一緒に遊ぶ姿を見ていると、いろんな意味で「いい感じだなあ」と本当に嬉しく、最後までお邪魔させてもらいました。ありがとうございました。いろん方とおしゃべりができて、楽しかったです。また、ぜひ続けましょう。雨模様の時や乳児の親子には保育園も使ってくださいね。

園長による絵本タイムを設けてもらう

2023/05/19

今年も園長による絵本の読み聞かせタイムを設けてもらいました。子どもと接する時間を持ちたくて、毎週1回金曜日、夕方の時間に、子どもたちに絵本を読んであげます。絵本は子どもがどんな風に受け止めているのかがわかって楽しい。できるだけいろんな種類の絵本を選んで、想像の世界を広げてあげたい。

今日選んだのは、こどものとも「ケロケロきょうだい」。もうすぐ、水遊びの準備を始めるので、7人のカエルが冬眠から覚めて気持ちのいい池を探すお話から。年中向きぐらいの新作。同じく、どろんこの沼を愛するこぶたのお話アーノルド・ローベルの名作「どろんこぶた」。

こちらは1971年学校法人文化学園からの発行。ローベルのこぶりのお話シリーズは、現代に置いてけぼりを食らった感があって、影が薄くなっているけど、お話というもののバリエーションを感じてほしくて。ちっちゃい面白さ、とでもいうのか、子どもによって時々ここが面白いんだ!の発見がたまにある。どろんこぶたをはじめ、絵本は<居場所探し>のモチーフがけっこうある。

3冊目は、日本の昔話から「きつねのおきゃくさま」。このような、ちょっと意外性のある結末に、子どもは「え!」「どうして?」という表情で見入っていた。こういう絵本は、あまり解説をわたしは入れないことにしています。最後は気分を変えて、明るく石井聖岳(きよたか)「かえうた かえうた こいのぼり」。こういう言葉あそびも子どもたちは大好き。ゲラゲラ笑って、おしま〜い!

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