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園長の日記

自分を取り戻すために

2022/06/23

先日NHKのドキュメンタリー番組で、写経に通う人たちの72時間を描いていました。般若心経を1文字1文字写すことで、どこかに忘れてきた自分を取り戻して、また日常に戻っていく。どこから来てどこに戻っていくのか、精神的コンディションを整えるためだったり、あるべき自分を思い出すためだったり、そこに通ってくる人たちは、それを行うことでまた、自分の「本来」に立ち返って行くように見えました。

写経は1人で行うものですが、仕事から離れて、あるいは家族から離れて、自分の中にある「厳かなものに向かう自分」と対面しています。1人でやっているように見えながら、無言の対話のようなことを、意識しているにしろ、しないにしろ、やっているのかもしれません。日々の生活の中で溜まっていく心理的な澱(おり)のような、あれこれを、浄化していきたいと願う欲求を私たちは持っています。

頭の中をスッキリさせたい、心を整理したい、すり減った感覚を蘇らせたい、そんな復元力を得たいと人は感じています。それはきっと子ども同じなんでしょう。モヤモヤした気持ちが渦巻いていたり、わけもわからずイライラしたり、自分だけでは収まらずに、人に八つ当たりしたり、泣き叫びたくなったり、思うようにいかない自分の気持ちに手を焼いてしまうこともあるでしょう。

もしかしたら、そんな時に、人に役立つことをすることで自分の気持ちを立て直していくことがあるような気がします。人間には生まれながらにして、人に役立つ存在でいたいと思う傾向を持つと言われています。利己的という言葉の反対は利他的という言葉になります。たとえば進化生物学者のドーキンスは、人間の遺伝子は利己的であると説明しますが、進化人類学者は、人間の本性は利他的であるといいます。どちらの側面も持っているのでしょうが、類としての人間が利己的であったとしても、個人としての人間は利他的であろうとしているように思えます。

わいわい組のお友達2人が、ぐんぐんさんのお手伝いをしている報告を読むと、利己的に振る舞って喧嘩になってしまったバツの悪さを、年下の子たちへの利他的な行動によって補っているようにも見えます。人は心のバランスを取るために、他者にまさる優越感を覚えたりする一方で、自分よりも他者を優先する行動によって満たされる心を持っているのかもしれません。子どもたちが、小さな社会の中で見せてくれる姿の意味を考えると、はっとすることがあります。

「冷やしたぬきうどん」で育つ非認知的スキル

2022/06/22

湿度が90%を超える梅雨の夏日。こまめな水分補給が欠かせない日が続きます。そんな暑さの反映なのか、冷やしたぬきうどんが人気でした。6月の献立は、この4月から新しいメンバーに加わった栄養士のS先生が作ったメニューです。用意したうどんが全部なくなって、旺盛な食欲にS先生も喜んでいます。「いただきます」をして食べ始めてから15分でおかわりができるのですが、待ち遠しくて、その時刻がくるまで、まだかまだかと「がまん」する姿が目立ちました。その様子を見ながら暑いから「さっぱりしたものを体が欲しているんですね」とS先生と話し合いました。

ところで、こんな場面でもAI時代に必要な非認知能力を育む機会になっていました。ちょっと復習すると、こんな話でしたね。何かやりたいことがあって、そのために待つことは、その目的達成のために自分の行動を律する実行機能を育む機会になります。ただし、ここでのポイントはその目的を自分たちで納得して決める、という意思決定のプロセスです。生活の中の目的やゴールを決める過程に子どもも参画すること、自分たちの意見や考えを反映させていくことが大切なのでした。

自分で決めた目的でなければ、その行動制御は、人から強制的にやらされていることになります。その場合は自分で自分の行動を制御する力は育ちにくいのです。そこで今日は私が「おかわりの時刻決め」をするとき、あえて子どもたちに聞いて決めさせました。「ここはなに?」と。ダイニングの時計の下にはホワイトボードがあります。

そこには「おかわり」の「はじまり」と「おしまい」、そして「ごちそうさま」の時刻を記入するところがあり、アナログの時計を見せて「ほら、いま、長い針が2のところだよね、そしたら、おかわりのはじまりは?」と聞くと、年長のTくんが「5だよ」と教えてくれるので、彼の話にみんなを注目させます。まだ時計が読めない子どもたちがほとんどなので、長い針、短い針が指し示す「数字」を使ってのSTEM保育です。「そしたら、おかわりのおしまいは?」と聞くと、何人かの子どもが「はち〜(8)」と、教えてくれます。みんなが食べ終わる「ごちそうさま」も「じゅういち(11)」と決まりました。

その「5」つまり12時25分になるのが待ち遠しくて、座って待っていられずに、配膳カウンターにやってきて「おかわり、まあ〜だあ?」という子どもが目立ったわけです。そんな時、子どもたちが同じテーブルを囲み、同じものを一緒に食べる「共食」は、黙って一人で我慢するのとは違い、みんなもやっている決まり、ルールだからこそ、守りやすいのかもしれません。それが自己制御の力にどう影響するのか、研究してみる価値のあるテーマだろうと思えます。

やることいっぱいで大忙しなんだよ〜

2022/06/21

保護者の方から、こんな報告をいただきました。

・・・昨日のすいすいミーティングの様子を話してくれて「みんなには聞こえない◯◯ちゃんだけの声でどーしよー、何を言ったらいいかな、考え浮かんでこない、やばーいって言ってて頭真っ白だった」と言ってました。自分のことをそれだけ説明できるならそれはそれでいいかと思ったり、・・(省略)・・みんながあげてくれた計画は本当に楽しみなようで「やることいっぱいで大忙しなんだよー」とスケジュールを話してくれました。・・・

こんなにみんなの話を聞いて考えているんだなあ、と感心します。自分の考えを他の人に伝えるということを、子どもの頃から経験していく上で、言わないとやばい!というプレッシャーを感じさせるのも良くないので、ちょっとその辺りは工夫して、思いつくこと、伝わることが楽しいという体験になるようにしたいものです。それでも、やることいっぱいで大忙しなんだよ〜、はちょっと楽しそうです。「子どもは未来を楽しみ、大人は歴史を味わう」という言葉がありますが(いや、勝手に今作ったのですが)、楽しく忙しがる気持ちをユーモラスに表現できるなんて、素敵です。

 

にこにこ組の初めての木場公園、芝生広場が初めてだったわいわいの子どもたち。それらの様子はクラスブログの写真をみていただくとして、毎日の戸外遊びに見通しを持って明日を迎える、昨日の続きを今日も膨らませる、そんな毎日のつながりを大事にしていきましょう。ただ、あまりに蒸し暑さがひどい時は、戸外遊びも中止になるかもしれませんので、気持ちのフォローの方も、よろしくお願いします。

すいすいの「こどもかいぎ」

2022/06/20

すいすい組がミーティングを続けています。年長による「こどもかいぎ」です。何かのテーマについて自分の考えや思いを口にしてみる、伝えてみる、受け止めてもらう、そして場合によってはみんなの考えになっていく・・・そんなプロセスを経て、ある物事が決まっていく。年長組という小さな社会での意思決定プロセスにも立派な民主的手続きが芽生えています。

最近、目に見える形で「すいすい殿の10人」が決めたものは、今週の散歩でどこにいくか、何をするか、でした。その結果、すいすい組の今日の戸外活動先は「秋葉原練塀公園」に、先週のうちから決まっていたのです。

週案をこどもたちが決めていく。生活や学びをプランニングしていく試みが、年長さんたちから始まっています。

3〜5歳の部屋は3階ですが、朝のお集まりは2階のダイニングで開かれます。すいすい組の部分的週案をもとに、らんらん(4歳児クラス)、わいわい(3歳児クラス)のこどもたちも、外に行くか室内で過ごすか、考えながら選んでいました。

選ぶときに「行ったことがないから、どんなところか行ってみようかな」とか「あそこに行って、こんなことしてみたい」とか「お部屋で園長ライオンしたい」とか、いろんなプランを思い浮かべていることがわかります。この見通しをもつ、計画を思い描くことが大事です。この「思考」のところが、まさしく非認知的スキルの育成の瞬間なのですが、ポイントは見通しや思い描くための「材料」を、一人ひとりの子どもが持っているか、です。

一度行ったことがあれば、その体験に基づいて「また行ってみたい」「もっとやってみたい」ということになるのですが、やったことのない場所や活動については、選択対象に入ってこないので、自分でこれまでやってきた体験から選ぶことになってしまいます。

そこで新しい体験をこども自身が選ぶことは難しい、という前提に立って、誘う、導く、試すといったことが必要になります。これが教育界でよく使われる言葉「動機づけ」です。私たち保育の中では、子どもに見えるようにすることで、子どもたちが最初から持って生まれてくる好奇心や利他性などに働きかけます。

子どもは本来「新しいもの好き」なので、その新規性の刺激を与えて、触ってみたい!やってみたい!に点火します。手にとってやってみる、行ってみる、試してみる・・その世界を広げていくことが環境を通した保育の動機づけの部分になります。晴れた日に出かける公園をどこにするか。それも子どものが生活を作り上げていく参画になっていくのです。

映画「こどもかいぎ」7月22日公開

2022/06/19

子どもたちはいろんな思いや考えをもって生活しているのですが、目の前のことに限らず、ふだんあまり気にしていないようなことも、子どもたちは色々なことを感じ、考えているものです。友達って何? どうして生まれてきたんだろう?、死んだらどうなるんだろう?・・・話し合ってみたら、出てくる出てくる「そんなこと考えてたの!」って、びっくりするような言葉が出てきました。保育園の1年間を丹念に描いた「こどもかいぎ」という映画がシネスイッチ銀座で来月7月22日から公開されます。保育園名は伏せてあります。ただ私も推薦しています、ぜひご覧いただければと思います。公開期間が短いので、お早めにどうぞ。

こどもかいぎ

すいすい組が初めて「しながわ水族館」へ

2022/06/17

本物に触れるというのは、やっぱりいいものです。そばでよく見る、しかも普段はまず見ることができないものの姿をよく見ることができるだけで、いい体験になることを実感しました。

今日17日は、年長組(すいすい組)と一緒に、しながわ水族館へ行ってきました。今の年長さんはここへ行くのは初めてなので、どれもこれも新鮮で楽しかったようです。川や海に棲んでいる、いろいろな生き物を見ることができました。

実際のところ、地上で暮らす私たちは川の中、海の中にそう簡単に生き物を見に行くことはできません。その点、博物館の一つである「水族館」は海と森林に囲まれて暮らす私たち日本人がもっと力を入れていい文化教育施設でしょう。

年長さんは今回が「水族館デビュー」なので、オーソドックスな巡回ルートを回ってきました。この水族館は地上1階、地下2階だて。

1階が「海面フロア」で、玄関から入るとすぐ左手の観覧通路中央にミズナラの巨木が配され「木は森をつくり、森は川をつくり、川は豊かな海をつくる」という本来の自然が再現されています。

東京湾に注ぐ川に住むイワナなどの川魚やカニなどが気持ちよく泳いでいます。3月にきたときはいなかったカルガモも2羽仲良く「水掻き」を見せてくれます。けがをしていた自然のカルガモが保護されたそうです。

海辺や磯にすむ生き物がいかに多様なのか、大人も楽しめる展示になっています。イソギンチャクやクラゲなども展示されています。

奥の方へ移動すると、そこは大人気のイルカとペンギンがいます。3年前に生まれたイルカの「バニラちゃん」は、もうすっかり大人になっているはず。今日は2頭がステージに飛び乗ったり水中に潜ったりを繰り返していました。演技の練習だったのでしょうか? それがバニラだったかどうか分かりませんでしたが、二頭はとても元気そうでした。アクリリボード越しに目の前を通り過ぎるイルカは大迫力です。

イルカショーは時間が変わっていたので、見ることができませんでしたが、この水族館は老朽化で2027年度に建て替えが決まっていて、それを機にイルカはいなくなりますから、それまでにできるだけ見ておきたいと思います。

その隣のエリアには南アフリカに住むマゼランペンギンが群れをなしています。子どもたちが近寄ると、ペンギンたちも餌でももらえると思うからなのか、どっと群がってきます。いつもダラリとしていた(失礼)、ペンギンたちが興奮しているので「どうしてだろう」と思っていたら、すぐにわかりました。ちょうど給餌の時間だったのです。

「丸呑みしているね」「歯がないの?」「もぐもぐしないんだね」「魚の頭から食べているよ」「海の中を飛んでいるみたい」などと会話を楽しみながら、そこでしばらくペンギンたちをみたあとルートを戻り、大海原を上から見下ろすことができる場所へ移動。いろんな種類のタイの仲間やウミガメなどにしばらく目を奪われます。

そして、いよいよ海の中へ、エレベーターで降りて行きます。深海200メートルということになっているのですが、実際は地下1〜2階が「深海フロア」になっています。

30年前にできたとき、海の中に入って魚やウミガメを見ることができる「トンネル水槽」が大きな話題になったそうです。

その後、似たような作りの水族館が増えて珍しくなくなりました。そして、子どもたちは、魚やカメの腹側(はらがわ)や海の底で寝そべっているカメに、窓越しにトントンしたりして、釘付けになっていました。

このような体験をするときに、私たちが忘れてはならないのは、AI時代だからこそ心得ておきたい「五感を通した実体験」、それが「確かな認識」に至るという子育ての鉄則です。疑似体験、追体験でしかないテレビや図鑑で済ませずに、ホンモノを実際に体験することです。きっと子どもたちの体全体に染み込んでいくことでしょう。

【ウミガメ】

【タイ】

【熱帯魚】

【くらげ】

【タコ】

【カワウソ】

季節を敏感に感じる園生活に

2022/06/16

保育園の生活で特徴的なことの一つに「季節」に敏感になるということがあります。保育のねらいや内容の中にも「季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く」(環境の「内容」③)というものがあるのですが、都会の中で生活していると、意外と気づかないままに過ごしてしまいがちです。ちょうど今日、北海道を除く全国が梅雨に入り終えましたが、他の季節はそんなにはっきりと「いつから」ということは分かりません。いつの間にか春がきて、いつの間にか秋になっていたという感じです。ところが季節の変化にもっとも敏感なのは、草花や植物や動物たちで、人間がもっとも鈍感になっているのではないでしょうか。

保育園にいると、意外なものが季節を告げてくれます。春の訪れは「アゲハ」の卵の発見で始まり、夏の訪れは「カブトムシ」が土の中から這い出てきて、知らせてくれました。これは子どもたちにとって幸せな季節の出会い方かもしれません。私も今年初めてだったのが「スズムシ」の誕生です。鈴虫といえば秋のイメージだと思いますが、虫を売っているお店の方に「鈴虫は夏の虫なんですよ」と教えてもらったことがあります。とても意外でしたが、こうやってこの時期に卵から産まれて、だんだん秋に向けて大きくなっていくわけですね。今年はその成長の様子を観察することができます。メダカもある温度にならないと卵を産みませんから季節は暖かくなったことを教えてくれているのでしょう。

屋上の菜園には、きゅうりの花が咲いています。これも夏野菜ですから、もうこの時期から夏が始まっていると言えます。

屋上のバケツの田んぼには、田植えがすんだ稲も、しっかりと土に根をはり、緑が鮮やかに輝いています。

柳原通りの紫陽花は5月から咲いていました。

梅雨のイメージが強いですが、意外と1ヶ月ほど早いんですよね。子どもがうたう歌も5月の「こいのぼり」から「かたつむり」や「あめのこくまさん」に変わってきています。

私の家の近所の軒下では、ツバメが巣を作り始めています。ほぼ完成したのでもうすぐ卵を温め始めることでしょう。

給食には春にイチゴがよく出ていましたが、今はスイカです。旬の食べ物も季節を教えてくれます。また来週になると七夕に備えて、笹を取りに行く計画をしています。日本の伝統行事は季節の変化と切り離せません。夏には子どもたちに日本らしい「涼の取り方」を体験してもらいます。エアコンは欠かせないものとなりましたが、打ち水や風鈴といった風物詩も忘れたくないものです。

豊かにしたいヒューマン・コンタクト

2022/06/15

新型コロナウイルス感染症で自粛をお願いした先週とはうってかわって、今日は一気に活気あふれる触れ合いが戻ってきて、嬉しくなった1日でした。

午前中は歯科健診。子どもに人気の山本先生に全園児が歯を見てもらいました。同じ時間に私は幼児の部屋で絵本を読んであげていたのですが「園長先生、泣かなかったよ」と自慢しにくる子もいて、こんな経験も自信になっていくんだなあ、と実感します。歯の健康、同時に育つ自信かな・・・。これも大事なヒューマン・コンタクトの賜物です。

今日は雨なので全員が園内で過ごしましたが、それでも、混み合っている感じはありません。絵本、ごっこ、運動、積み木、パズル、生き物、制作など、思い思いにやりたい場所を選んで遊んでいます。各クラスの先生たちが、空間のゾーニングや配置する遊具、リラックスできる場所の確保など、実に細かな配慮をしてくれています。

象徴的なものが「スズムシ」や「カブトムシ」が、当園で卵から生まれた仲間だということです。こんな人工的な都会の真ん中で、虫かごや水槽一つで、年を超えた命の連鎖を作り出すことは、実はそう簡単なことではありません。子どもたちのために、という先生の思いがこのような環境を作り出してくれています。

このように先生たちが先手先手を打ちながら、2ヶ月先のバスの手配、秋の行事の準備、ポスト・コロナ禍の見通しの中に、保育の重点課題を見出してくれています。ありがたいことです。そうした先生たちの発想から計画したものが、納涼会の内容の一部を保護者の皆さんと作り出していく試みです。今日はその第一弾が開かれました。

第1回納涼会保護者ミーティングです。やってみてよかったです。保護者の方同士の懇談を兼ねて開きましたが、いろんなアイデアや「こうだったらいいな」を語っていただきました。今日の成果を次回のミーティングに活かしていけそうです。

そして今日は一日雨だったので、全員が園内で過ごしましたが、私が絵本を読んであげる時間があり、その時、子どもの心の躍動感が伝わってくるのが面白くて仕方がありません。「これ読んで」と子どもたちが絵本をもってきます。子どもの関心が向いているものを見つけて、それに関連しそうなものを私が見つけてくる場合もあるのですが、例えば、カブトムシが空に飛び立つシーンが子どもたちに強い印象を与えるもの、セミが地上にでてきて昆虫たちがパーティを開いてくれるお話、ユーフラテスの「こんガらガっちシリーズ」の迷路遊びなど。次々と「これ読んで」と列ができるほどです。

そんな時によくわかることは、子ども一人ひとりの発達と個性です。これが体験できることが保育の楽しさです。この子どもたちの多様性とエネルギーを、ぜひ親御さんにも体験してもらいたいと切に思います。ぜひ、いろんな子どもたちがいることを体験してもらいたいと思います。自分の子どもとだけの関わりしか知らないと、実はお子さんが多様な面をもっていることに気づけていないかもしれません。それほど個性は多様です。コロナが落ち着いたら、ぜひ「パパ先生」「ママ先生」も体験してみてください。きっと子育てに役立つと思います。

再会が嬉しそうな子どもたち

2022/06/14

コロナ禍での長いお休みが終わり、昨日13日(月)から園生活が再開しました。全園児数は51名ですが、昨日は45人(6人のお休み)が登園しました。急にはじまった5日間の登園自粛は、とても長かった気がしますが、2年前の春の、2ヶ月近い休園は、今思うとよくできたものだと驚きます。この5日間が長かったのか短かかったのかは、それぞれだと思いますが、登園してきた子どもたちの様子をみると、再会を喜ぶ姿が随所にみられました。今日14日(火)は48人(3人のお休み)の登園で、いつもの活気がすっかり戻ってきた感じです。

先生たちに子どもの様子について感想を聞くと「わあ〜っ」と集まってきて「◯◯ちゃ〜ん」と、集うような姿が見られましたよ、とぐんぐんの先生。朝のごあいさつの歌でさえ、なぜか新鮮に聞こえるのは、にこにこの先生の気合いからでしょうか? 「♪せんせいと おともだち〜」と、指差す仕草も、楽しそうなのです。お昼ご飯も「見て、ピカピカだよ。これだとあやいやすい?」と、頬張っているごはんで、ほっぺたがふくらんで、美味しそう。

やりたかった遊びができたのか「見て〜」と出来上がったものを見せてくれると、その子らしさが表れていて「やっぱりそれなんだなあ」と安心したり、感心したり。すっかり、いつもの子どもたちです。昨日はさっそく新しい公園へ出かけたり、今日は午後から雨だというので、急いで旧今川中校庭へ、出かけてました。医療的ケアの保育も昨日から始まり、区からは看護師さんも巡回に来てくださり、区内の感染症の状況などを教えてくださいました。また保健所からも梅雨の時期でもあるので、食中毒防止の観点から、調理室の衛生環境を調べてくださりました。安心して生活できるように、環境をしっかりと確認して進めていきたいと思います。

13日(月曜日)からの登園に向けて

2022/06/10

新型コロナ感染症の感染を広げないように、登園を控えていただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで今週6日(月曜日)から本日10日(金曜日)まで、新たに罹患した園児や職員はいませんでした。本日朝、早退したお子さんの検査結果も陰性でした。これらの結果を千代田区と共に状況を確認してもらった上で、すでに連絡アプリでもお知らせしましたが、来週13日(月曜日)からは平常通りの保育を再開する予定です。

昨日9日(木)は18名、本日10日(金)は25名の登園がありました。明日土曜日、日曜日の健康観察は引き続きよろしくお願いします。発熱などの体調が悪い方がご家庭にいらっしゃるとき、検査をしている場合などは、結果が判明するまで登園を控えてくださるようにお願いします。

その一方で、家庭内での感染を防ぐのはとても難しいので、残念ながらお子さんから保護者の方へうつってしまうケースが見られました。症状があると心身ともにとても辛いものです。くれぐれも、どうぞお身体お大事になさってください。元気で再会できる日をお待ちしています。

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