「こんな時こそ、子どもが参画したい場面だよね」。そういうと、すぐにわかってくれる先生たち。ピンチがチャンス。あるいは困った時こそ、飛躍の機会。そんな場面が夕方、3階でありました。金魚が病気になってしまったのです。さあ、大変です・・・
朝から「ちょっと弱っているな」という状況だったらしいのですが、夕方にはその状態が一気に悪化してしまったようです。
「しろちゃんがかわいそう」。
・・どうしたらいいのかと、すいすい(5歳)の子たちが困っています。
そこで先生たちと子どもたちの「緊急対策」が始まりました。
その雰囲気を察したのか、わいわい(3歳)の子どもたちも、「どうしたの?」と、金魚の状態を観察しています。すいすい(年長)の姿を見て、にこにこ組(2歳)の子どもたちも、虫眼鏡で金魚を大きくしてみています。
年長さんは、どんな病気なのか、どうしたら病気から治るのか、その方法を知りたくて、先生に相談しています。この金魚は浅草橋まで歩いて買ってきたのは、このすいすいの子たちで、名前もつけて大事に育ててきたものです。
ところが、すでに先日、2匹を死なせてしまい、残念がっていた矢先の、今回の発病に、子どもたちにしても「なんとしても助けたい」という気持ちに溢れています。しかも新たに「いわさき商店」から買ってきた「しろちゃん」までが、弱っているのです。
薬を手に入れよう、ということになり、先生が「じゃあ、これからお店に買いに行くことができるかな」という話をすると、我先にと出かける準備を始めます。でも「ちょっと待って。園長先生は買ってきていいと言ったけど、先生は遅番だから出かけられないな。どうしようか?」ということを子どもたちに考えてもらいました。
そして、まずお店に電話してみることになりました。すると、お店の方がおっしゃるには、「水が冷えて金魚が風邪をひいたんでしょう。少し暖めてあげてください」ということになりました。電話でのやりとりを聞いていたすいすいの子たちは、せっせとバケツに水を入れて運び・・・さて、どうなるのか。私は夕方から別の用事があるので、3階を後にしたのでした。・・・