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地域連携(保育アーカイブ)

すたーと!絵本ワールドin 城西国際大学

2024/07/03

20240703 絵本ワールドin 城西国際大学 すたーと!〜絵本で知ろう みんなの世界〜

講演会やお話会、仕掛け絵本のワークショップなど、城西国際大学のメディア学部(メディア学科)の学生さんが、絵本の魅力を伝えるイベントを開きます。これはマネジメントゼミ(授業)の制作演習として企画したもので、今日その説明にいらしたので千代田せいが保育園としても、宣伝を通じて学生さんたちに協力することにしました。副題は「絵本で知ろう みんなの世界」です。紀尾井町キャンパスで本開催(10月12〜13日)に先立ち、今月7月20〜21日の土日に平河町の3号棟キャンパスで「プレ開催」します。ご興味のある方は、ぜひ足をお運びください。絵本5%引きの特価販売もあるそうです。

カブトムシをA保育園へお届けに

2024/06/19

保育園で生まれたカブトムシをアイグラン保育園東神田にプレゼント。気温が上がらないうちに、子どもたちと届けに行きました。

とても喜んでもらえたようです。届けに行った、喜んでもらえた。そんな満足感があったようで、帰り道は足取りも軽かったようです。

これまで公園で出会うことはありましたが、保育園の中には入れてもらったのは初めて。こんど一緒に遊ぼうと約束してました。和泉小学校で一緒になる子もいて、就学に向けて仲良くなれるといいですね。

近隣の保育園の園児が来園して今年度初の交流

2024/06/12

今日は近くの「B保育園」の年長さん4人が遊びに来ました。きっかけは「カブトムシ」です。保育園で誕生したカブトムシが増えたので、近隣の保育園の子たちにお裾分けです。そのプレゼントの話を昨日したら、子どもたちが居ても立っても居られなくなったらしく、早速いらっしゃった、というわけです。こういうフットワークの軽さ、大事にしたいと思います。

ちょうどコンテンポラリーダンサーの青木さんといづみさんがいらしていたので、さまざまな「身体的コミュニケーション」を一緒に楽しんでもらいました。保育園の交流は子どもにとっては経験の幅や仲間関係も広がります。また先生同士の交流も進み、いろんなことで連携して活動ができるようにまります。

千代田区は毎年、秋に観劇などで園の交流を図る「合同子ども会」を開いているのですが、担任は「そこに向けての交流を深めていく上で、まずは第一歩が踏み出せた。今後はバス遠足や屋上でのプール遊びなど、子ども達同士の仲を深めていける交流をなるべく多く持っていきたい」と日誌に書いています。お互いの施設の特徴を生かし合った交流もいいですね。

 

不自由と思える言葉をこえていくために

2024/06/09

言葉では自分の複雑な思いをちっともうまく言い表せないという感じを、大人になってもずっともっています。今でも覚えているのは小学校6年生のときに、詩を書いてくる宿題があって、何も実感がないのに、ただ言葉の羅列だけで書いて出した詩がほめられたというか、感心されたのです。そのとき「な~んだ、先生って見抜けないんだ」とがっかりした記憶が鮮明に残っています。こどもにとって真実な言葉とそうでない言葉というものが歴然とあって、その差異は大げさかもしれませんが、大人を信じられるかどうかにかかわるほどの差異だったという思いがありました。

それはだんだんと私自身の拙さというか言語表現における未熟さという理解に回収されていくのですが、そうして言葉をもう一度信じていく世界に入っていったという追想があります。ところが、保育という、子どもの内面の動きということを考える仕事になると、言葉で表していくことがやっぱり制限なんだ、ということを学んでいくことになります。つまり自分が幼いころに感じていた内面と言葉の遠さを、改めて解説されているものに出会うことになるわけです。

それは存外、いたるところにさらりと書いてあって、「ことば以前のことば」に類する書物もたくさんあるし、子どもの共同注意をめぐる表象やシンボルの意味解説のなかにも、登場してきます。たとえば大藪泰さんの「共同注意の発達 情動・認知・関係」でどう書いてあったから調べなおしていたら、改めて言葉の違和感の根拠を発見したりして驚き、そこに線を引いたりしています。たとえば、こんなところです。

<・・・子どもの活動は、社会システムのなかで意味を獲得し、文化の枠によって方向づけられる。・・子どもの活動は、非常に早期から、生活環境がもつ「プリズム」によって屈折させられる。なぜなら、対象物から子どもへの通路、また子どもから対象物への通路は、いずれも他者の意味世界(文化)を経由する通路に依存するからである。こうした観点から、ヴィゴツキーは子どもの文化発達の2段階を唱えた。・・・>

そしてあの有名な「精神間機能から精神内機能へ」の説明があり、子どもの指さしが母親に子どもの意図を気づかせ母子の内面世界に出会うという説明が展開されているのです。

そこを「プリズム」と言っていいということは、ある種一つの「制約」でもあるわけであって、子育てや保育において、無垢な子どもにいろんな色付けをしてしまっていることへの躊躇を感じるのは、別に過剰な自省でもなく、逆にあってしかるべき慎重さや敬意であっていいことなんだろうと思い至ったりするのです。

この「思いと言葉」の差異やもどかしさや危うさは、いろんな場面で思い当たるわけで、それを書き出すときりがありません。こんな話をしだしたのも、実は昨日9日(日曜日)は、映画「こどもかいぎ」のアフタートークに招かれて、観終わったあるお母さんから質問を受けたときです。わあ、その不安感わかるなあ。でもどう説明したらいいだろう?と。

また、この差異を子どもも経験しているんだと想像すると、たとえば「いやいや期」もそういう事情が入り込んでいるのかもしれませんし、あるいは言葉ではない身体的なかかわりのなかに、あるいは「100の言葉」という多彩な表現として外の世界へ定着させていく内面表出の方法のバリエーションに、だからこそ意味があるということになるんだろうと合点したりもするのでした。

そういうことなら、その制約を超えて、世界志向プロセスの豊かさとは何かを追求したくなります。もちろん、それが保育の質と重なっていくように、です。

屋上で田植え。その向こうにある生態系を思い浮かべて

2024/05/22

毎年やっているのは、バケツでの田植え経験です。当園で初めて行ったのが2020年6月5日(の「園長の日記」もあります)。ちょうどコロナで休園になったころです。田植えは小学校でもやることがありますが、当園では稲の品種にこだわっています。というのは、耕さない田んぼで有名な、千葉県神崎町にある田んぼから、稲を送ってもらっています。

この稲は不耕起栽培で育っている稲なので、まるで当園の保育に似ています。過保護でも過干渉でもない、その生きる力の可能性を最大限発揮させようと、いろいろ工夫した結果が、伝統的な農法の一つである「耕さない」「水も抜かない」方法に立ち戻ったというわけです。もちろん、無農薬、無肥料の自然栽培です。

その田んぼに私が稲刈りにいったときの様子は2020年9月9日の「園長の日記」をご覧ください。そこのザリガニをいただいて園でしばらく育てたこともあります。この田んぼには、メダカやタガメやザリガニやカエルが棲んでいて、昆虫も多いので夏は田んぼの上をツバメがビュンビュン飛んでいますし、ワカサギがドジョウなどの水生動物をついばんでいます。酸素を出す藻が一面にただよい、プランクトンから鳥までの生態系が保たれています。

そこで長年田んぼをやっている方の話によると、コウノトリの絶滅から再生のために行ったのは、田んぼの水生動物が生きることができるような土壌からの生態系の回復でした。いまここに書いた動物たちは、カエルを除けば絶滅寸前と言われているものんばかりです。

家庭でも、話題にしてもらったりして、もう少し先にでも、そういうことに関心をもってもらうことが大事だろうということから、田んぼの田植えをしています。バケツでもメダカを飼ってみますが、暑すぎる夏がどうしても水の枯渇を招きうまくいかないことが多いのですが、今年もどういなるか、チャレンジしてみましょう。もうすぐ、メダカの赤ちゃんが知り合いから届くころになってきました。

親子遠足で「なるほど」と思ったこと

2024/05/18

親子遠足はいかがでしたか? 私は久しぶりの地域探検型の遠足ができて、ふだん子どもたちがお世話になっている地域の方々を皆さんにご紹介できて良かったと思っています。

また改めて地域の方々も保育園の子どもたちと皆さんの存在をしっかりと心に留めてくださったのではないかと思い、その見えない絆が一段と太くなり、また新たなつながりができたのではないかと確信できました。

今回は企画の段階でいくつかの「なるほど!そうかも!」と思えるキーワードを聞きました。その一つがお煎餅屋さんの「近所付き合いはアポなしよ」です。

私たちはいつの間にか身近な人との付き合いの中に、ビジネスライクなスタイルが、知らず知らすのうちに染み込んできていて、アポイントメントを取らないと会えないという習慣が身についています。

もちろん現実にはそうしないと仕事がスムーズに回らなくなるので仕方ないのですが、それとは別にブラリと立ち寄ってちょっと雑談するという関係も、地域や仕事の関係にもあります。ご存知の青木さんも海老原さんも福田さんもアポ無しです。そこにお煎餅屋さんの中村さんも加わりました。

それは仲の良さや信頼関係ということを表すのですが、今回、お煎餅屋さん(柏屋さん)や和菓子屋さん(松屋さん)、あるいはボタン屋さんや警察署の方々と話をしていると、私を含めて保育園の職員の中に、話してみたら「その方の家族や知人が知り合いだった」ということがいくつもありました。

よく考えると、それが「珍しいこと」になるという感覚が、都市生活者の特徴なのかもしれません。たしかに田舎でずっと暮らしている時は、ほとんどが知り合いであり、見知らぬ人が来ると目立つという逆の感覚があった気がします。

和菓子屋さんのご家族を職員がよく知っていた!し、万世橋警察署の白バイの方は私が知っている人でした。周りが知らない人だらけが当たり前という都市生活だからこそ、ちょっと知り合ってその家族や友人がまた知り合いだったということが珍しく感じるのかもしれません。

そこで「なるほど!そうかも!」キーワー ド2は「近くの他人は知人の友」です。知らない相手だと思っていても、付き合いだすと共通に知っている人がいることに気づき合うものです。歳を重ねると、なおさら、そういうことが起きそうです。U先生と話していてい思いました。

ボタン屋さんで思ったこと。ボタン屋さんは「子どもの時から親がやっているボタン屋さんになりたかった」そうです。今はインターネットがあり、都市と地方、あるいは日本と海外を自由に移動する社会の中で、血縁や地縁で自分を固める必要は無くなりました。

自分らしさを発揮できる場所は一つとは限りません。誰もが、いくつもの小社会を抱えながら、そこでの小さな(あるいあ大きな)コミュニティに同時に所属しており、自分らしくいられる居心地の良い空間を見つやす口なったと言えるかもしれません。

実際に私たちは(私も)家庭、職場、趣味の集いなど、それぞれで「顔と役割」を演じていそうです。今は選択肢が多すぎて、何が自分がやりたいことなのか迷いやすいとも言えるんじゃないかと、うちの主任が言っていました。「なるほど!そうかも!」キーワー ド3はボタン屋さんが言っていた「やりたいことができるのは幸せ」です。

親子遠足でまわった場所は、子どもの園での生活圏と重なります。一方で子どもたちは家庭生活のほかに、保育園やお稽古などいろいろな子どもの社会を持っていて、それぞれに居心地の良さが違っていたりするでしょう。

そういうことを考えるときに、保育園の果たす役割はなんだろうと思います。ある保護者の方が、お弁当のあとで地域巡りで出会った方は「みんなあったかい方ばかりでしたね」と。「なるほど!そうかも!」キーワー ド4は「あったかい保育園であり続けたい」です。・・これは私が思いついたんですけどね。

皆さん、お疲れ様でした。また元気に月曜日、お会いしましょう!

地域に親しみと役立つ喜びを感じるように・・<5社会生活とのかかわり>

2024/05/17

さあ、明日は親子遠足ですね。いつも声をかけてくれるボタン屋さんや、時々保育で買いに行くおせんべい屋さん、そして地域の名物どら焼き屋さん、明日はそういう方々と会って交流しましょう。

子どもたちは待ち遠いし気持ちがだんだん膨らんで、子どもたちがポスターも作りました。せっかくなのでパンフレットの表紙も急遽、それに差し替えました。<10の姿:社会生活とのかかわり>

そして主任がこんな文章を添えました。

「この地域には、たくさんの会社があります。地域や家庭同士の「ご近所付き合い」は段々無くなっていますが、とても大切な社会の子育ての環境と考えています。<しずくレストラン>や<日曜開放>など、家庭同士でなく保育園が橋渡しの関係の輪を作ることも大事な役割の一つと思っています。この地図にある場所は、いつでも立ち寄れる地域の居場所です。ぜひ、いい関係を作っていって欲しいと願っています。」

今年はコロナ禍前の初年度に立ち返り、地域の人々との触れ合いを通じて人や社会に親しみを持つことがねらいです。そこから、子どもたちが何かに役立つ喜べるような体験が生まれることを期待して行います。

明日は暑くなりそうなので、ゴールの公園には氷水の入った桶も用意する予定です。暑さ対策をお忘れなく。

 

<5社会生活とのかかわり>

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気づき、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる(後半省略)

<参考>要領・指針の10の姿より:「小学生・中学生、高齢者や働く人々など自分の生活に関係の深い地域の人々との触れ合いの中で、自分から親しみの気持ちを持って接し、自分が役に立つ喜びを感じるようになる」

 

 

花壇の花植えに「ありがとう」といわれて<5社会生活とのかかわり>

2024/05/11

今週を振り返ります。まずは毎日の日記で取り上げなかったものをピックアップしてみましょう。

ちょうど1週間前、GW期間の5月2日(金)に、神田川を挟んで園の向いの「佐久間橋児童遊園」の花壇に、幼児10人で花植えに出かけました。これは年2回、春と秋に千代田区の公園課が「ちよだの水辺を魅力ある都市空間に再生する会」に委託して実施しているもので、当園もそのメンバーなので、いつも遊びで使わせてもらっている公園をきれいにしようということで実施しています。

花の種類はマリーゴールド、サルビア、ニチニチソウ、ラベンダーなど。すでに公園課のほうで土は柔らかく準備してくださっており、私たちは土にスコップで穴をあけて苗のポットを埋めるだけです。最初はどうやって植えるのか、みんなほぼ初めてなので、土をどうやってどのくらいの深さ掘るのかなど、見本を示しながら一緒にやっていきました。

(この場所で3日後、鯉のぼりまつりが、開催されまささた)

数が多いので、途中で子どもは飽きるだろうと思っていたら、コツを覚えたら年長さんは夢中になって率先してやります。段々なれてくると、赤や黄色や紫などの色の並びを考えだしたり、ほどよい間隔を意識しだしたり、「こうやってうまくなっていくんだな」ということが目の前で起きていきます。また土を掘っていたらダンゴムシがいたり、何かの幼虫が出てきて、虫好きな男の子とは大事に別の容器にいれて土をかけてあげたり(保育園に持って帰りました)、子どもたちにとっては面白い発見のある活動になったようです。何よりも最後に花壇一面が花に覆われると、大人の私たちも「やったあ!」という達成感を覚えて楽しいものです。

子どもたちがやっていると、微笑ましく感じるのでしょう、通行人のなかには声をかけてくださったり、暑いから気を付けてやってねと塩入キャンディをプレゼントしてくださる方も。子どもたちと一緒に街をきれいにしていくという活動は、こんな小さいうちはその意味がよくわかりませんが、花壇がきれいになって、道行く人が「ありがとう」と声をかけてくださることで、ちょっとだけそうしたことを感じているかもしれません。

◆千代田区のホームページには「アダプトシステム(道路や公園等の公共施設の環境美化活動)として、

「地域の方や企業、団体の自発性・自主性を尊重し、管理・清掃の計画と実施をすることで、公共施設がより身近なものになります。また、この活動を通して地域の方々の交流が深まり、地域の活性化・イメージアップが期待できます。なお、千代田区では現在、道路・公園含め23団体(平成26年度9月末現在)が、アダプトシステムの適用により草花の管理等を行っています。」

とあります。

<5社会生活とのかかわり>

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気づき、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる(後半省略)

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