施設について
●スタイリッシュな現代版の「蔵」をイメージ
柳原通りは、江戸時代の一時期、飢饉に備えて「もみ蔵」が建ち並んでいた時期があります。江戸の城下町として栄えた専門問屋街の風情を大切にしたいという思いを外観に込めました。
●保育園が「蔵」となった意味
岩本町3丁目は既製服問屋街発祥の地です。ここが江戸時代から戦後の高度成長期まで続いていた専門問屋街であったことを、多くの人は知りません。バブルがはじける前まで、その頃まであった人と人のつながりを思い出してほしいとばかりに、和泉橋たもとに突如出現した、モダンな現代的な「蔵」。ここから始まる保育は、過去と未来をつなぐ新しい〈和泉ばし〉です。
新しい技術を園舎に導入しています。
●太陽光パネル発電で非常時に対応
東を向いている昭和通り側の側面には、太陽光パネルが配置されています。停電になっても困らないように電気をリチウム電池に蓄え、避難生活で最低限必要な電力や通信インフラ機能を確保しています。
●観葉植物ヘデラによる壁面緑化
千代田区は自然環境の充実に力をいれています。昭和通り側の壁面は、屋上から続くヘデラ(キヅタの一種、アイビーの仲間)の葉が縦縞のアクセントをつくります。園の前を通る方に、ささやかな自然の息吹を感じてもらいます。
●24時間、連続換気システム
外の排気ガスなどが室内に入らないように、室内の空気の入れ替えは、窓の開放ではなくフィルター付き換気扇を通した、連続換気システムを採用しました。
●騒音シャットアウト
首都高速道路が走る昭和通りが目の前。人通りも多い環境の中で、外からの騒音は、防音壁とペアガラスでシャットアウトしています。室内は図書館と同じ静かさです。